「スキル石が2個か、せめて魔晶石なら使いようがあったんだけどなぁ」
「面目ありません」
「……GM、このスキル石売ったらどれくらいになる?
ちなみにロードスRPGのマジックアイテムは全部『時価』だからな?」
「確かに、ある意味でオリジナルアイテムですが……特技点1でしょ?
高くて、1〜2万じゃないかな?
D100✕D100で価格決める?」
「すごい!」
「いや、最大値で1万割るじゃないか!」
「あ!?ホントだ!」
「狡いわね……」
「9点の魔晶石は8100ガメルだっけ?」
「そんなもんですね」
「あんまり、良いものが拾えなかったな」
「仕方ないか……」
第6ターン
「と、言うわけでオレとウィルオーウィスプで強行するか」
「LPどうする?」
「何とかなるだろう?」
「私、ウィスプ先行させて、ここをもう一度捜索したい!」
「どこから、アンデットの増援が来ても知らないよ?」
「みんなとランスさんの後を追います」
「出目次第で、考えても良いけどね?」
ーー⑧⑦⑨⑥……30!!
「これで、76まで進めたか?」
「ラス1回で24はキツイぞ?」
「いや、そこまでは行けないな……
道の途中で鋼線が張られた廊下に躓いてーー14発」
「5発のダメージっと……
76まで、進めないって?」
「うん、さすがに
53の『ゾンビ18体』
と
72の『ゾンビ24体』……
合計『ゾンビ42体』は無視をさせられないかなぁっと」
「くおぉぉらぁぁぁ!
いくらなんでも、範囲攻撃無しでこの量は裁けないだろう?」
「知るか!ダイスに言えよ!!」
「……ふむ、GM。
コイツラのLPは何点だ?」
「全部振るのは、面倒だ……
サイコロの期待値で良いよ」
「端数は?」
「このゲームは、基本切り捨てだよ」
「……どうしたんです?」
「いやね?
ゾンビの生命点は[D10+5]で装甲値は2しかないんだよ」
「……じゃあ、うまく誘導して罠にかければ?」
「……労せず、全滅だな」
「え?でも、さっきのスケルトンは部屋から出てこなかったじゃないですか!!」
「多分、部屋の中にいた魔術師がコントロールしてたんだろ?
『部屋の中で敵を迎撃しろ』とかなんとか……
でも、今回のゾンビ共は、司令官が居ないからなぁ……
ちょうど行き道にいい感じの鉄鋼線があったなぁ」
「罠の回避は、出来なさそうよねぇ」
「仕方ないですよね!」
「GM、42回のダメージチェックしてみろよ?
一匹ぐらい生き残るかもよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
……いや、期待値で沈んでおきます。でも、経験値には入りませんよ?」
「TRPGで目的達成以外の経験値を期待する奴はいないよ!」
「ごもっともですね」
「しかし、72で止まったか……後2ターン油断はできないな」
「期待値で22だから、ゴールは余裕ですけどね」
「でも、通常じゃ間に合わないから『強行』になる……
また、どこにモンスターが配置されてるかわからんから『油断できない』」
「ラスボスもいるしね」
「なるほど!油断せずに行きます!!」
「(……あとは、幻覚と暗闇とスケルトンか……)」
ーー次あたりダンジョンクリアされるかなぁ?
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