言えないこと 言わないこと

私は案外弱虫だから、誰にも何も言わずに自分の心の中で葛藤して答えを出すことは苦手。泣いたり怒ったりしながら体当たりでマイペースに生きてきた。「不言実行」？！私の辞書にはない言葉かも。そんな私、ここ数ヶ月、自分の変化を感じてる。

それは「言わない」自分がいること。
嘘をついているのではない。「言えない」自分がいる。小さな頃の私に戻ったみたい。私はとてもおとなしい子どもで（誰もが驚くけどー！）自分の考えを言うよりも、人が話すことを聞く子だった。じーっと人を見て「なるほど、なるほど」と思いながら人の話を聞いていた。それでも自分の領域に踏み込まれそうなときには体当たりで反発するそんな子どもだった。今、そんな自分を思い出している。

いつからか「自分の考えを言うこと」が当たり前になった。思いを明確にして訴え続け、行動し続けたから今の私が有るのだと思う。まわりに対しても体当たりで臨んできた。そんな風に生きてきて、それでよい。そうしてきた自分の生き方がとっても好き。

そんな私は今「言わない」ことをたくさん抱える。
さらりと忘れていってしまうこともたくさんあるのだろう。いつか言えるときが来ることもあるのだろう。自分の心の中にだけに留めてずっと付き合っていくようなこともあるのだろう。すこーし、年をとったなあ、と感じる今日この頃。

そんな私の心を癒す、田舎の風。そろそろ梅の香りがただよい始めたよ。

【写真】高崎観音山にて　白衣観音様と紅梅。あたたかな日曜日、娘や姉、姪っ子と観音山を散歩をしました。

とんさんの仕事場