書名 「待つ」ということ
著者 鷲田 清一
発行社 角川学芸出版
発行日 2006年8月30日
頁 198
価格 1,400円 + 税
現代は、待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。
私たちは、意のままにならないもの、どうしようもないもの、じっとしているしかないもの、そういうものへの感受性をなくしはじめた。
偶然を待つ、自分を超えたものにつきしたがう、未来というものの訪れを待ちうけるなど、「待つ」という行為や感覚からの認識を、臨床哲学の視点から考察する。
目次
焦れ
予期
徴候
自壊
冷却
是正
省略
待機
遮断
膠着
退却
放棄
希い
閉鎖
酸欠
倦怠
空転
粥状
開け
・待たなくてよい社会になった。
・待つことができない社会になった。
・「忘れてええこと、忘れたらあかんこと、忘れなあかんこと」