同じ姿勢のまま動かない鳥として有名なハシビロコウが二羽もいた。
空を飛ぶのだから、たいていの鳥はスマートであったり、カッコよかったりする。
天敵も限られているからか美しく飾り立てていたり、餌をとるための細部が特化して見事だったりするものが多い。
そういう鳥の一般的姿から逸脱しているのが、このハシビロコウ。
ゴリラかハシビロコウかというくらいの無骨さ。
飼われているゴリラを見ると胸がザワザワする見世物感を感じるけれど、ハシビロコウにも似たものを感じる。
目を開いていたら『なんと陰険な目つき』と獰猛さを感じ、目をつぶっていれば『すべてを諦めたのか』と哀れさを感じたりする。
毎年10月後半から11月にかけて確認されているそうだ。
全長70~75㌢、くちばしがヘラ状で目の周りが黒い。
環境省の絶滅危惧種に指定の水鳥。
地球を棲みかに。
すばらしい!
たま〜に、ニュースで流れるのを見ます。
水の中にくちばしを突っ込んで、せわしなく左右に振りながら餌を求めて前に進む姿が目に焼き付いています。
特化したくちばしが面白いけれど、いまいち美しさに欠ける鳥ですよね。