70年代、京都の学生だったヒゲ。 仕送りの段ボールが楽しみでした。
そこには、熊本のアベック・ラーメンの袋が入っているからです!
都で頂くラーメンは、屋台が近づいた折の、支那ソバと云うもの。
血の気の多いヒゲには物足りないものでした。 「 豚骨を喰いてー? 」
そう、アベック・麺は、数少ない贅沢品だったのです。
数年後、調理場の仲間・M宮君が明日休みだという時でした。
ヒゲ 「 コレ、明日食べてみらんね? 熊本の名物よ! 」
二日後、北海道出身の彼「なんね、アレ? 脂のきついスープ、人間が食べると?」
サッポロ・ラーメン系の彼には、口に合わなかった。
今の東京みたいにあらゆるタイプのラーメンがある時代。
想像し難いシーンですね。
京都から戻ったら、早速、三年坂通りの桂花に飛び込みます。
そして、あの硬い麺とちょっと濃厚なスープを堪能するのでした。
今でも、家でラーメン鍋する時、カカアが 「 その麺、まだ入れたばかりよ! ( 煮え
ていない) 」
構わず、ヒゲは未だバリバリの麺を…業界で云う『 バリ 』?
あの頃の癖が抜け無いのですね(笑)。
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そう、アベック・麺は、数少ない贅沢品だったのです。
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ヒゲ 「 コレ、明日食べてみらんね? 熊本の名物よ! 」
二日後、北海道出身の彼「なんね、アレ? 脂のきついスープ、人間が食べると?」
サッポロ・ラーメン系の彼には、口に合わなかった。
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ていない) 」
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