お一人様生活も、あっという間に日々が過ぎていった気がする。
諸々の必要事項の処理をする内は、お一人様の心境に浸ってはいなかった。
一瞬感じても、今思う気持ちとはだいぶんと違うような・・・。
命日は11月25日だが、幸一の誕生日11月21日は特別な想い出の日。
73歳を祝った、幸一の人生最後の外飲みだったのです。
妹の発案で、一周忌のセレモニーをその日にすることに。
一年前と同じフレンチのレストラン『ショコラ』に、想い出の料理を
お任せすることにしました。
お墓・お寺さん参りを済ませ、幸一が「久しぶりに美味いパテに出会った」と
言って喜んだ味を懐かしみました。
一皿一皿、シェフの思いが込められていて、美味しさと共に幸一を偲び
ワインも進みました。
勿論、二次会まで🍻🎤♬♫
その間に受信していた留守電メッセージは、翌日知ることに。
今年最後の一輪になったハイビスカスが、22日に開きました。
幸一存命中に購入したワインの最後の一本を供え、花の香りが漂っています。
留守電の声に驚きました。
田園の名物スタッフ浪ちゃんの御主人が逝去されたのでした。
23日のお通夜・24日の葬儀と参列して、別れの辛さを共有したのです。
同行した豊ちゃんの、一年前の悔やみ話が嬉しかったです。
浪ちゃんが、霊柩車が発車するとき、「マスター!」と叫びたかったんだけど
できなかったと。
豊ちゃんは、私の言葉で弔辞みたいに話せばよかったと。
田園で感動したあれこれを、マスターに報告できなかったのが残念。
「 季節が来るたびに思い出す翡翠銀杏でしょう ・
客席で料理する車海老を使った酔エビでしょう ・
他にもいっぱいありますよね~!
お客さんも喜ばれましたが、私たちも驚きと共に楽しかったです。 」
25日は、浪ちゃん家の葬儀に飾られた花も頂いたので、花屋さんみたいな
我が家で、一人で幸一を偲びました。
ベランダのハイビスカスは通常一日で落下するのに、天気の具合もあって
萎んだまま落下せず、翌26日まで頑張っていました。
新たな気持ちで、お一人様生活を張りのあるものにしたいものです。
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