さぁ、最初の瓶ビールで乾杯の儀が終わりました。
しかし、下座のあなたは、これからが仕事(?)です。
箸を持って前菜をつまみながら、何気なく(!)目の前の上司を観察するのです。
“ナニゲなく” が大事ですぞ。
決して “睨んで見る” ことは駄目ですからね。
まるで見てないように、上役のグラスのビール量をチェックするのです。
半分以下になり始めた時が、“タイミング” 。
右手でビール瓶を持って、ラベルを上にしてお酌しましょう。
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但し、こんな簡単な所作ですが、要注意な点が多々あるから酒飲みは厄介。
ビールが少なくなったから、“得たりとばかり” にビールを注ごうとするのは
逆効果かも。
タイミング次第では、やや “差し出がましい” 雰囲気が生じるのです。
なんて! 酒飲みは面倒臭い生き物なんでしょう。(笑)
素敵なタイミングとは、ビールが減って少し淋しいなぁとか、もっと入れて
欲しいなぁと、上司が思った瞬間に、サラッと貴方がお酌してあげるのです!
人によっては、継ぎ足しが嫌いな方もいます。
即ち、グラスのビールを全部飲み干してから、次のビールを注いで貰う方が
美味しく感じる人も多いのです。
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又、気遣いの人・貴方は、別の所にも注意する必要が。
目の前のビール瓶の残量にも、視線を送って下さい。
せっかく、上司にお酌している時に、途中でビールが空になったなんて、
接待失格と言われるでしょう。
残が僅かになったら、仲居さんに新しい瓶を注文して、準備するのが肝要です。
そして、まっさらのビールを上司に、残小のビールは自分のグラスに手酌で
入れましょう。
コレで、上司の覚えめでたく好感度アップ。
さてと、人生は不条理に満ちてます。
貴方が独りで飲んでいる時、上司が自席を立って、貴方に近寄って来ます。
手には、グラスとビール瓶。 吉か凶か? 震える瞬間 ・・・ 。
上司が、グラスを差し出してビールをお酌しながら告げられるのは、
早期退職の肩たたきか? はたまた、関連会社への出向でしょうか?
こんな面倒なビール呑みの作法。
今や缶ビールや生ビールのお気楽な社会では、もう消えゆく文化になりつつあります。
まぁ、せいぜいお店でジョッキを出される時、右手を使う事ぐらいか?
左手で出されると、昭和の酒呑みの一部には、妙な違和感を感じる輩が
いるのです! (笑)
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