法医学

漫画編集長の変死体を巡る物語が、BSの連続ドラマでありました。
テレビ欄のあらすじ紹介に、“下山事件”の一語が入っていた。
もうこれだけで、戦後派のヒゲは喰いついてしまったのです。（笑）

下山事件とは、戦後まもなしに起きた事件です。
国鉄労組　・　GHQ　・　合理化首切り　・　自殺か他殺か？　等々、
いろんなキーワードが絡み合った未解決事件。
　　　　　　　
但し、テレビドラマでは、専らマニアックな漫画が主役でした。
下山事件の話しは、最後にちょろっと登場しただけ。
期待していたヒゲは、オヨヨ～　
　　　　　　　　　　　
そのTVドラマが終了して暫く後、新潟の越後線で幼児殺人事件が起きたのです。
ヒゲ達戦後派世代には、どうしても下山事件を思い出させるシチュエーション。
　　　　　
ヒゲが学生の時、法医学入門と云う本を手に入れた。
その中で、大きなスペースを割いて下山事件を紹介してあったのです。
先ほどの時代背景　・　下山国鉄総裁の人物像など。
最初に覚えたのが、轢死と云う語彙でした。
なんとも不可思議で、気色が悪い感じです。
ばらばらになった肉片を、拾い集める作業が不気味。
で、法医学が登場するのが、“生前の轢断か死後の轢断か？”の判定です。
この判定で、自殺か他殺かの、ひとつの判断に成ると。
なるほど！
今の刑事ドラマでは、“生活反応”の有り・無しのワードで示しているみたい。
本の熟読が終わった頃に、少し大人の社会が解ったような気になったものでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
それにしても、今度の越後線殺人事件。
犯人は、下山事件の模倣犯なのか？
BSの連ドラに触発されての犯行としたら、なんとも後味の悪さが残るのですが。
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
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