Gooさん指定のお題 『寝台列車に乗ったことある?』に、思わず手を挙げてしまった。
そうか、「 ・・・ある? 」って訊ねるくらいだから、今は寝台車が少ないのだな?
学生時代のヒゲは、夜間急行列車『 天草 』で熊本~京都間を往来する事が多かった。
三段ベッドの一番上は、汽車の屋根裏だから、R構造になっていました。
その狭い空間、“閉所好所!”のヒゲには嬉しい場所です。
天井(?)に付いている豆電球を点すと、なかなかの雰囲気でした。
74年4月7日大安吉日の熊本市。
式場の外では、激しい雷雨が暴れていました。
その後の新郎新婦の波乱万丈な未来を暗示する様な大荒れな天気です。
しかし、ニュースカイホテルの大広間では、田舎熊本での著名(?)な方々が晴れやかです。
披露宴の主役は、ヒゲとあけみちゃんのはずなんですが、商売が絡んでの顔合わせ会みたいです。
殆ど面識のない人達から挨拶を受け、ひたすら米つきバッタ並みに、ペコペコするばかり。
大勢の挨拶を受けるため、お色直しの回数も制限された花嫁でした。
不毛な式を済ませたヒゲ夫婦は、息つく暇もなく、そのまま熊本駅から修業先に向かいます。
今みたいに、二次会で友達と交歓する間もありません。
二次会は、親父の仲間と綺麗どころさん達が盛り上がったようです。
花嫁の実家をはじめ、その親戚筋は、ビニールハウスの促成栽培を手掛けている家が多く、
折からの春一番の嵐が気掛かりで仕方なかったとか。
それでも、ヒゲ達を見送りに駅まで来てくれました。
クラッカー🎉を打ち鳴らし、列車が動き出すと、おおわらわで帰宅です。
着物を脱ぎ棄て、田んぼに駆けつけると、ビニールハウスは倒壊寸前だったそうです。
その時期になると、叔父さん叔母さん達から毎年聞かされました。
「 あんた達の結婚式はねぇ~ ・・・・ 」 と。
ヒゲ達が乗り込んだのは、いつものエコノミー夜間急行天草。
夜汽車は、山陽本線を上ります。
もちろん、青いエーゲ海は見えません。(笑) いや、黒い大阪湾は見えましたかな。
驚いたのは、暗い夜の中、車窓越しの偶然の出逢いがあった事でした。
花嫁が実家を離れるの同じ日に、弟は大学進学の為、東京に旅立つ事になっていました。
少し遅れて、熊本駅を出発した弟の列車とすれ違ったのです。
何処の駅だったか判りませんが、お互いにしっかりと見つめあいました。驚きの眼で!
なんという一瞬の出来事!!
そして、新婚旅行のメッカ(?)京都に到着。
嵐電の妙心寺北門前から、少し降りた所が新居。
バタバタと引っ越し荷物を片付けて、その翌日には、ヒゲは滋賀県琵琶湖の勤務地に。
新婚のハズのあけみちゃんは、ひとり(!)とり残されました。
誰ひとりとして知人が居ない所。よそもんには、まるで無愛想な魔都・京都。
どこに何が在るかも知らない土地に、ポツンと残された花嫁の運命やいかに?
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
そうか、「 ・・・ある? 」って訊ねるくらいだから、今は寝台車が少ないのだな?
学生時代のヒゲは、夜間急行列車『 天草 』で熊本~京都間を往来する事が多かった。
三段ベッドの一番上は、汽車の屋根裏だから、R構造になっていました。
その狭い空間、“閉所好所!”のヒゲには嬉しい場所です。
天井(?)に付いている豆電球を点すと、なかなかの雰囲気でした。
74年4月7日大安吉日の熊本市。
式場の外では、激しい雷雨が暴れていました。
その後の新郎新婦の波乱万丈な未来を暗示する様な大荒れな天気です。
しかし、ニュースカイホテルの大広間では、田舎熊本での著名(?)な方々が晴れやかです。
披露宴の主役は、ヒゲとあけみちゃんのはずなんですが、商売が絡んでの顔合わせ会みたいです。
殆ど面識のない人達から挨拶を受け、ひたすら米つきバッタ並みに、ペコペコするばかり。
大勢の挨拶を受けるため、お色直しの回数も制限された花嫁でした。
不毛な式を済ませたヒゲ夫婦は、息つく暇もなく、そのまま熊本駅から修業先に向かいます。
今みたいに、二次会で友達と交歓する間もありません。
二次会は、親父の仲間と綺麗どころさん達が盛り上がったようです。
花嫁の実家をはじめ、その親戚筋は、ビニールハウスの促成栽培を手掛けている家が多く、
折からの春一番の嵐が気掛かりで仕方なかったとか。
それでも、ヒゲ達を見送りに駅まで来てくれました。
クラッカー🎉を打ち鳴らし、列車が動き出すと、おおわらわで帰宅です。
着物を脱ぎ棄て、田んぼに駆けつけると、ビニールハウスは倒壊寸前だったそうです。
その時期になると、叔父さん叔母さん達から毎年聞かされました。
「 あんた達の結婚式はねぇ~ ・・・・ 」 と。
ヒゲ達が乗り込んだのは、いつものエコノミー夜間急行天草。
夜汽車は、山陽本線を上ります。
もちろん、青いエーゲ海は見えません。(笑) いや、黒い大阪湾は見えましたかな。
驚いたのは、暗い夜の中、車窓越しの偶然の出逢いがあった事でした。
花嫁が実家を離れるの同じ日に、弟は大学進学の為、東京に旅立つ事になっていました。
少し遅れて、熊本駅を出発した弟の列車とすれ違ったのです。
何処の駅だったか判りませんが、お互いにしっかりと見つめあいました。驚きの眼で!
なんという一瞬の出来事!!
そして、新婚旅行のメッカ(?)京都に到着。
嵐電の妙心寺北門前から、少し降りた所が新居。
バタバタと引っ越し荷物を片付けて、その翌日には、ヒゲは滋賀県琵琶湖の勤務地に。
新婚のハズのあけみちゃんは、ひとり(!)とり残されました。
誰ひとりとして知人が居ない所。よそもんには、まるで無愛想な魔都・京都。
どこに何が在るかも知らない土地に、ポツンと残された花嫁の運命やいかに?
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急いで探した住居は京都駅の南側、通勤に便利だからと決めたらしい。
ダンナは新任の料理長、朝から夜まで働きっぱなし。
幼子を抱えたヨメは「鏡」のコテコテの田舎の純真。
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恐るべし!京都
私に関西の話が出た時に、一番に断ったのが京都でしたね。