田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

冬の酒肴~2

2016-04-10 20:54:53 | よもやま話・料理編
   ~~ 何時もながらの間延び編  ・ 3/2の続きです。 ~~

肴に、白魚・ミル貝・ヒラマサを頂き、ご機嫌のヒゲ。
テーブルには、ガス台がセットされます。
今夜のメインは、アンコウ鍋。
                   
久しぶりに、冷凍が掛かってない鮟鱇が嬉しい。
アンコウは、どうしても水っぽい魚ですから、冷凍には弱い。
冷凍された身は、少し独特の異臭がする様になります。
今日のデパ地下で買った鍋用セットには、生皮・生肝・生胃袋も付いてる。
いわゆる、鮟鱇七つ道具の主役達だ。
身もそれなりに入っているが、中骨までも入っているのにはグラリする。
ウソだろう、ここまで入れるか?
テレビグルメで紹介されるから、アンコウも随分高価になっているから、しょうがないか。
野菜は、ホンマの京水菜だ。
安価な地方水菜と違い、三倍ほどの価格。
カァちゃんの肝いりで、久し振りに口に入る。
生肴をたっぷり頂いているのに、鍋がさらさら進む。
鮮度が良いから、食べてて濁りが無いのだ。
水菜の方は、多少の煮込み過ぎでも、しっかりしているのにさらりとイケる。
地方栽培の水菜なら、こうはいかない。
筋だけが妙に残り、年寄りヒゲの歯間に挟まるのです。 (笑)
鍋物は、お代わりしたい様に、アッサリと口に入る。 抵抗が無いのだ。
このサラサラ感には、記憶がある ・・・ ずっと昔の酒の ・・・

清泉・純米や、夏子の酒で知られている、新潟・久須美酒造の亀の翁です。
           
幻の大吟醸と言われ、当時は田園でも手に入れるのは大変でした。
そして、やっと入荷した緑がかった箱。
                        
さぞかし、馥郁たる香りがするのだろうと期待しながら頂く。
アレッ?? 上品な香りがちょっとしてはいるが、味がわからない。
直ぐに二杯目を。  やはり同じです。
さらさらと舌に残らず、喉の奥に消えていくのです。
消えていくと云う表現がぴったりくるのは、決して誇張ではありません。
あっという間に一本飲み上げて、なるほど幻の酒の意味を理解出来たのです。
濁りがないから、まるで水を飲んでいるみたい。
同じような記憶は、立山の連峰 (大吟醸)を頂いた時も。
              
      ≪ もう、この酒は造られていません。 懐かしい!! ≫
良い酒、イイ肴とは、喉の奥に引っかかる事なく消えて行くモノなんでしょう。
現代売れ筋の、香り豊かな純米吟醸とは大違いです。
日本人の味覚が変わったのでしょうかネェ?

          人気ブログランキングへ 
     http://blog.with2.net/link.php?1046790  
          ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忖度ニュースとくらげキャスター

2016-04-07 17:20:28 | ヒゲの毒舌
最近のNHKのニュースがオモシロくない。
安倍閣僚の出席する形式的なセレモニー(式典)ニュースを、馬鹿丁寧に流し始めたからだ。
アベ政権が活躍する、どうでもいい様なニュースを選んで。
どうです! 安倍自民党は、こんなに真摯に仕事に励んでますヨとアピールがみえみえ。

NHKの予算を承認するのと引き換えに、クロ現の国谷キャスターを引きずり下ろしたのを皮切りに。
アベ自民党に辛口のアナウンサーは、辞めさせてしまえということらしい。
更に、安倍政権に忖度するネタばかりのNHK。
喜色満面たるアベちゃんのニュース映像なんて、気色悪いワー。
こんな馬鹿ニュースだけなら、見る価値もない。
こンなんでは、NHK受信料不払い運動でも起こしたろか。

それに追従する様に、民放のニュースもだ。
骨の有るキャスターを追放して、骨の無いくらげキャスターばかりで演っているせいだ。
古館や岸井成格さん達、安倍自民党に正面から物申す有骨の志士はいなくなった。
フニャチンくらげばかりになって、これで、ジャーナリストと言えるのか。
           
自民党対して不都合な質問すると、電波停止だぞとチラつかせられる。
挙げ句、今は迎合ニュースとバラエティー番組ばかり。
とうとう、ボーンレスハム・キャスターの民放。
これでは、ドアホノミクスの大失策の総括を追及する者が居ないじゃあないか。
アベノミクスと問いて、“ 家の前の公園の桜 ” と解く。
            
“ 葉 ” だけで、見頃を過ぎた日本の景気みたい。
こんな日本に誰がした?
そんな追及が出来る、骨のあるキャスターやジャーナリストはいないのか?
国民をなめ切ったアベ自民党の高笑いが聞こえる様な、忖度ニュースはウンザリ。
国民も、こんな政治に対して、せめて国会デモ行進ぐらいの意地はないのか!
       
         ≪ 昨日の熊本日日新聞・夕刊 より ≫

          人気ブログランキングへ 
     http://blog.with2.net/link.php?1046790  
          ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遺産争族と昭和のけしき

2016-04-05 17:32:43 | よもやま話・酒編
昨年、テレビ朝日系であったドラマ “ 遺産争族 ”
タイトルのネーミングに惹かれて、つい最後まで観てしまった。
テーマは、相続人が複数の時には、トラブルが尽きないと云うモノ。
最終回のシーンが、一番オモロい。
ひとしきりのトラブルが収まり、大団円。
その主役達の家では、お祝いのパーチー。
金持ちの家ですから、当然ワインがテーブルに。
      
同じ夜の、ある居酒屋。
主人公の母親が、ひとりで燗酒トックリをあおっている。
その隣のテーブルに、紛争を解決したエリート女弁護士がひとりでやって来て、
やはり燗酒をあおる。
       
何と昭和オヤジ顔負けで、酒をあおる風景が懐かしい。
ワインが似合いそうな美人弁護士だから、なおさら大きなトックリが目立つ。 (笑)

平成の男たちが、もう失くしてしまった、ひと仕事した後に飲む燗酒。
先日も、居酒屋の女性店員に、「 カンツケ 」 の説明するのに四苦八苦のヒゲ。
冷酒全盛期の現在。
その昔、熊本に冷酒文化を広めた張本人のヒゲとしては、なんともほろ苦いことでした。
なるほど今は、ガスの酒かん器を置いてある処は少ないでしょう。
ほら、テレ朝の “ 相棒 ” で、小料理屋のカウンターにセットしてある金属製の。
                  
だから、大方の店では、電子レンジでチンする様ですが。
このチンするのが、実は簡単そうで、案外大変なんです。

ヒゲが勧めるのは、鍋カンです。
なーに、そんなに難しいことはありません。
燗付けの注文を聞いたら、先ず片手鍋に水をたっぷり目に入れて、ガスの中火に掛けましょう。
その後! 注文の酒を、お銚子に入れます。
直ぐに、先ほどの鍋にポチャンと。
鍋の水は、沸いてる必要はありません!
あっという間に燗付けは出来ます。
燗がついた後は、火を弱火にして待ってもイイでしょう。
お燗の具合は、お銚子の底に指を当てて判断しましょう。
極めてアナログ(!)な方法なので、多分、これが問題でしょうが。 (苦笑)
   
                  人気ブログランキングへ 
     http://blog.with2.net/link.php?1046790  
          ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 『 完全なるチェックメイト 』

2016-04-03 22:18:54 | ヒゲの盤上の世界
さて、映画を見終わった時の、カァちゃんの第一声。
「 コレって、フィッシャーの事を知らない人達には難しいよね? 」
そうか! そうかもしれない。
リアルタイムの時代を生きたヒゲにもやっとだから、一般の人達には相当難解に
映ったかもしれません。
そう言う訳で、ヒゲがしゃしゃり出てナンですが、ちょっと池上彰ばりに映画の解説を
してみようと思っています。 (笑)

時は、大統領がケネディからニクソンに替わった頃のアメリカ。
同盟国・日本のヒゲ少年にも、キューバ危機の影響なんかも残っている冷戦の頃。
共産主義の恐怖が、合衆国を覆っています。
だから、インドシナ半島の共産化を阻止する為、米国はベトナムに介入するという時代です。

なんにつけても、米ソは常に対立していました。
しかし、チェスだけは、ソ連が王者として世界に君臨していたのです。
映像にも登場した米ソ親善チェス対抗戦なんて、ソ連側からは、物見遊山のモノでした。
格下アメリカ相手の試合だから、気楽なもんです。
ソ連側の豪華ホテルとチャンプ・スパスキーの海水浴のシーンが、ソレを現している様です。
日本人的には少し理解しづらいのですが、アメリカ人は、あんな風にホテルの格や大きさに
こだわる人種なんですネ。

その後、フィッシャーが激怒するシーン。
映像が早くて、どんな試合のシツエーションか分かりませんが、
当時のソ連選手同士は、疲労防止の為、結構なれ合いドローが多かったのです。
そして、体力を温存して、米・フィッシャー戦に臨むと言う訳です。
昔、囲碁の奨励会で有望な選手を負かすのに、チームで組んで長考攻めして、
体力を消耗させていたエピソードを思い出します。
   

映画では、あっという間に飛ばしてありましたが、インターゾーナルから挑戦者決定までの闘いが、
実はすばらしかったのです。
有力選手だったB・ラーセンを6ー0で降し、世界を驚かした。
同氏は、次期世界チャンピオンともくされていたからです。
   
その傷心のラーセン氏を癒す為、日本に招待する事になりました。
そして、日本の京都での接待役に選ばれたのが、当時、全日本の学生チャンピオンだった
ヒゲだったのです。
何という巡り合わせでしょうか。
まさに、人生のクロスロード。
その饗応役が、金閣寺事件(笑)を起こしたのは、ずっと以前のブログで紹介しました。
今日は、つい話しが長くなり過ぎました。
局面の話しは、次の便で ・・・・
     

       人気ブログランキングへ 
     http://blog.with2.net/link.php?1046790  
          ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする