安倍晋三首相とトランプ米大統領が電話会談 「韓国が崩されないように…」 文在寅大統領の対北朝鮮傾斜を警戒 - 産経ニュース【産経新聞】
不思議なんだよな。日米の着地点が全く見えません。
日本は古典的な政治家や学者、ジャーナリストが進めた消極的国防運動のせいで、アメリカに従うしか方法が無くなったが、問題はアメリカ。何を目的にしてるのか全く解せないし、恐らく打つ手が無いんだろ。
金正恩が例えば「イラク戦争は、ブッシュ政権が核は存在しないと確認したから始めた。」「カダフィ大佐は核の放棄により、逆に暗殺された。」と思うなら自らの身を危険に晒す事を是認するとは考え難い。また、「この小国の意思を国際社会に知らしめるには核武装しか無い。」と考えるなら推し進めるしか無い。それに中国は、北朝鮮に暴発されては絶対的に困るから、制裁に置いて程よく穴を作るしかないでしょう。
日米韓は、核弾頭の小型化と量産化の完了を認識してるなら、アメリカの緩衝地帯である日韓で数百万人以上の犠牲と、経済の壊滅的な被害を覚悟しなければ成らないし、日本もただでは済まないと言う認識も共有してる筈。更に戦後なんて焼け野原しか想像出来ず、韓国の反米化の蓋然性は高いし、アジアの盟主は中国に決定する筈です。それを鑑み、更に国際法の正当性事由を考えればアメリカに先制攻撃の選択肢は略々無く、強制力は既に消失してると言える。
恐らく、北朝鮮は核を放棄しないし、それはアメリカも認識してるでしょう。それでもアメリカは戦略的に弱みを見せられない。特に民主主義国家は、支持勢力の心証が物を言うし、如何に不合理でも軟化は共和党のベクトルに合わないんだろう。しかし、トランプ。中間選挙の結果次第で大きく方向転換するだろうな。
まぁしかし、アメリカの戦略的歪みは昔から言われて居て、例えばイラン・イラク戦争で反イラン側を支援した結果、イラク軍育成に手を貸し、後の湾岸戦争→イラク戦争へと繋がって行くし、またシリアで反政府組織を支援した結果、ダーイシュを太らせ台頭を招く事になる。はてさて、北朝鮮は如何になるか。
本来なら日本も明確な諜報機関を持ち、独自の戦略を作るべきなんだが、何分、歪んだ平和主義の盲信で自前の安全保障は考えないからね。アメリカに追随するしか無い。これで本当に主権国家なんだろうか。
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