王子神社参拝後、駅前の線路沿いの道を大宮方向へ歩く。徒歩7分ほどで王子稲荷神社に着く。
東京を代表する稲荷神社だが、自分がいつも利用している東京詳細地図には記されていない。名主の滝公園の30メートルほど手前にある。
創建は不明だが、康平年間(1058年~1065年)に源頼義が、当神社を関東稲荷総鎮守とした。江戸時代に、江戸庶民にもっとも親しまれた神社だったという。
駅から歩くと、稲荷神社参拝道の看板があるが、平日は左の坂道を上がってくださいとのこと。私が参拝したときは日曜日だったので、神門から入った。
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神門である。平日は閉鎖されている。理由は、この神門を入ると、幼稚園になっていて、園児保護のため、ということである。あとで、神職さんに説明してもらった。
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鳥居があり、階段を上がる。左側が幼稚園の建物。
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社殿は朱塗りの華麗なものだった。これだけの社殿を持つ稲荷神社はめったにない。江戸幕府の第十一代将軍家斉が寄進したもの。戦災の被害を受けずにすんだ。
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社務所に誰もいず、社殿前で掃除していた人に声をかけると、その人が神職さんだった。
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千円札で納めてくださいとあるのは初めて見た。
ついでに云うと、賽銭は1円玉は止めてほしいと、賽銭箱に案内があった。
当然というか、神職さんとこの件の話になって、つい長話になった。
要は、硬貨を銀行に預けるときに、手数料を取られるからだという。特に1円玉は額は小さいのに枚数で手数料を取られるので、何割もの手数料を払うことになるらしい。
これは、この神社に限らないだろう。他の神社は、諦めているのか。銀行もサービスする余裕がなくなってきたのか。硬貨は普通のお店でも問題になっている。