12月1日(金)。今年もラスト1か月となりました 私の3つの年間目標のうち①クラシック・コンサート鑑賞と②映画鑑賞は、すでに前年実績をクリアしています ③読書だけが目標から遠いところにあります あと何冊 読むことが出来るだろうか
ということで、わが家に来てから今日で3243日目を迎え、タス通信によると ロシア内務省は29日、ロシアに入国する外国人に対し、ロシア政府を批判しないことを約束させる法案をまとめた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
典型的な強権主義だ 外国人の批判を抑えるのは プーチンは政治に自信がないから
昨日、夕食に「茄子とピーマンの煮浸し」「焼き肉」「生野菜サラダ」「白菜の味噌汁」を作りました いつも考えているのは肉と野菜のバランスです
昨夜、東京オペラシティコンサートホールで東京シティ・フィル「第365定期演奏会」を聴きました プログラムはプッチーニの歌劇「トスカ」(演奏会形式)です 出演はトスカ=木下美穂子、カヴァラドッシ=小原啓楼、スカルピア=上江隼人、アンジェロッティ=妻屋秀和、スポレッタ=高柳圭、堂守=晴雅彦、シャルローネ/看守=大塚博章。管弦楽=東京シティ・フィル、合唱=東京シティ・フィル・コーア、児童合唱=江東少年少女合唱団、指揮=高関健です
開演20分前から高関氏によるプレトークがありました 「(ベルリン・フィル率いる)カラヤンのもとで7年間アシスタントを務めていましたが、オペラに関しては『トスカ』だけはなぜか『演奏会形式』での上演を行っていました カラヤンが82年にベルリン・フィルを振って『トスカ』を録音した時、第2幕冒頭近くのバンダによる『ガボット』の演奏は、実はカラヤンの指示を受けて私が指揮をしてました」「今回の公演は本来2020年3月定期演奏会で演奏する予定でしたが、コロナ禍のため延期を余儀なくされました 今回はその時と同じ歌手陣によって演奏することになりました」と説明しました。さらに、「演奏が途切れることなく進行させたいので皆さまのご協力をお願いします」として、間接的に途中の拍手を控えるよう要請しました 3年越しの「トスカ」に期待が高まります
「トスカ」はジャコモ・プッチーニ(1858-1924)が1896年から1900年にかけて作曲、1900年にローマのコスタンツ劇場で初演された全3幕から成るオペラです 他のプッチーニのオペラと異なる大きな特徴は、主役級の3人(トスカ、カヴァラドッシ、スカルピア)が最後には死んでしまうことです
物語の舞台は1800年の反動政治支配下のローマ。共和派の画家カヴァラドッシは歌手のトスカと恋仲だが、脱獄してきたかつての同志のアンジェロッティを匿ったため捕らえられ、拷問の末死刑を宣告される トスカは恋人を救おうと、警視総監スカルピアのよこしまな要求を受け入れるとみせかけて彼を刺し殺す しかし、形式だけとされたカヴァラドッシの処刑は、本当に実行され、トスカの暗殺行為も発覚、追い詰められたトスカはサンタンジェロ城の上から身を投げる
会場は9割以上の入りでしょうか。よく入りました
オケは16型で 左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置をとります その後方に正面から上手にかけて東京シティ・フィル・コーアの女声合唱と江東少年少女合唱団がスタンバイし、2階正面のパイプオルガン操作卓を挟む形で男声合唱が控えます コンマスは戸澤哲夫です。歌手陣はステージ中央、指揮台の正面の高台まで出てきて歌います パイプオルガンの両サイドには横書きの字幕スーパーが出るようになっています 錚々たる歌手陣といい、ステージいっぱいに広がるオケ・合唱の陣容といい、この公演に懸ける常任指揮者・高関健の執念を感じます
高関の指揮で第1幕の演奏に入りますが、冒頭の気合に満ちた演奏を聴いだだけで、高関氏の「今日は決めてやる」という意欲を感じました
歌手陣は総じて絶好調でした
トスカ役の木下美穂子は第2幕のアリア「歌に生き、恋に生き」をはじめ美しくも芯のある歌唱で聴衆を魅了しました
カヴァラドッシ役の小原啓楼は第1幕のアリア「妙なる調和」、第3幕のアリア「星は光りぬ」をはじめ良く通る声でドラマティックに歌い上げ、会場を震わせました
スカルピアを歌った上江隼人は第1幕ラストで合唱曲「テ・デウム」が歌われる中、アリア「行け、トスカ」を合唱を突き抜けて歌い上げました 私はこのシーンが大好きなので期待していましたが、期待通りの歌唱・演奏でした
アンジェロッティ役の妻屋秀和は何を歌っても素晴らしい歌手ですが、今回も低音の魅力で実力を発揮しました
堂守役の晴雅彦はこうした役柄がピッタリで、演技賞ものでした
特筆すべきは第1幕ラストの「テ・デウム」をはじめ迫力のある合唱を聴かせてくれた東京シティ・フィル・コーアと江東少年少女合唱団の皆さんです
また、東京シティ・フィルは終始、歌手陣に寄り添いつつ、オーケストラ自らプッチーニのドラマを歌い上げていました とくに、第2幕におけるチェロを中心とする演奏は、トスカの悲しみや悔しさを切々と訴えていて心に響きました また、第3幕のカヴァラドッシのアリア「星は光りぬ」の直前に演奏されたヴァイオリン、チェロのアンサンブルはカヴァラドッシの無念さを表わしていて、背筋が寒くなるほど感じ入りました
今回の公演は演出も舞台装置もない歌に特化した「演奏会形式」による公演で、途中で拍手による中断のない集中力に満ちたものでした 全体を振り返ってみると、歌手陣の声が良く通り、東京オペラシティコンサートホールは「演奏会形式」のオペラ公演にピッタリな大きさ・造り(シューボックス型)なのではないか、と思いました
この公演は幕間ごとに20分の休憩が入り、7時開演の本公演の終演は9時45分頃でした
この日の公演は、東京シティ・フィルの楽団史に残る名演奏だったと思います
当ブログの読者ままははさんからチケットをいただいたので、同じく読者のゆえさんにお渡ししておいたのですが、まだ転職1か月の”新人”なので、さすがに仕事を抜けて来ることができなかったようです 素晴らしい演奏会だっただけに残念でしたが、またチャンスはあると思います
オペラシティコンサートホールもクリスマス・モードです
私はプッチーニが苦手なのでダブった読響に行きました。
まあ、変わった編成の曲ばかりでびっくり。
でもドヴォルザークのでは木管の響きの素晴らしいこと。明らかにウィーンフィルを上回った柔らかい音でした。
カルメンは派手な響きかと思いきや弦楽器と打楽器のみの編成。でもこれはこれで面白かったです。
せっかくいただいたチケットでしたが、今回はやむを得ない事情で残念なことをしました。
昨日は、読響とダブったので読響を振り替えましたが、プッチーニ大好きの私にとっては正解でした。
コメント大歓迎です。これからもよろしくお願いいたします