錫 杖 流

我流を貫く自由人です。

黒部源流の秘峰を巡る その13 読売新道〜平乃小屋 2019回想

2022-09-25 | 北アルプス

読売新道からの黒部湖とアルプスの峰々

山では、進む縦走路が長いと分かっていれば時間はそう長く感じられないものなんですが

この新道はやはり長いなあとの印象が残りました。

特に森林限界から黒部フュッテまでの間

風も無く、標高を下げる度に汗が増してくる

水の確保場は無し、脚への疲労度も重なってきて

いつヒュッテに着くのかと何度も思いました。

振り返ると 野口五郎岳が見送ってくれます。

水晶・槍は 赤牛岳の巨体に隠れました。

 

 

読売新道には、何箇所かイルカが生息しています。

林間に入ると登山道がぬかるんで来て足が取られるようになったの

カメラもザックにしまっての下降でした。

 

きつかったけど念願の赤牛岳のピークを踏んで

山はいいなあとつくづく思うのでした。

 

 

 

 

沢音が少しづつ大きくなって来たら

黒部ヒュッテに到着です。

赤牛岳から4時間

14時過ぎに到着

冷たい沢水で顔を洗って生き返りました。

 

 

 

この日は黒部ヒュッテに泊まりました。

部屋に入るとすぐ夕立になりました。トタン屋根に当たる雨音はうるさいくらいでしたが

疲れていて全く気にすることもなく爆睡

歩いてる中、雨に合わなくて良かった。

何よりお湯(湯船は使用できない)で体が洗えます。

赤牛岳の稜線で知り合ったYさんと同部屋でした。

夕食までの間、山談義に華が咲きました。

Yさんから頂いたウィスキーです。

これが体に染みました。

夕食の席には超美人山ガール3名と同席。

たくさん山のお話をしましたら酔いが回りました。

 

部屋に入ってYさんに

「お休みなさい 明日は3時起きで」と声をかけて

5秒で爆睡

一度も目が醒めることなく7時間半

ぐっすり眠れました。

 

翌朝6日 3時30分 

黒部ヒュッテをYさんと共に出立

2時間平ノ渡まで

真っ暗の中

会話をしながら歩きました。

 

実際はもっと暗いです。

豪雪のため

このハシゴは毎年、取り替えるそうです。(すごい労力ですね)

 

 

 

 

 

 

 

黒部に朝日が灯ります。

 

 

 

針ノ木谷に向かうYAさんと厚い握手をして見送りました。

楽しかったです。

船窪小屋はいかがでしたか❓

 

お達者で〜!

 

 

6時20分発の船がやって来ました。

何故か船頭さんは3人もいらっしゃいました。

 

 

昔は、橋が掛かっていたのですが

雪崩で流された結果、この定期船にシフトしたそうです。

この船で彼と知り合いました。

1週間、奥黒部の山々をテント縦走するとのこと

船は10分少々で対岸の平乃小屋直下の船着場に到着

ここで水が無くなったので平乃小屋で休憩しました。

 

 

小屋のアイドル「モモちゃん7歳女の子」

2日前に毒ガエルと戦って負けたそうで

動きが鈍いです。

女将さん曰く いつもは猛犬中の猛犬だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女将さんに無理を言ってカレーを出していただ来ました。(800円)

この塩気が最高にうまくて

生き返りました。

 

 

グレゴリーの100Lザックを担ぐ彼に

私の持つ行動食(私は下山のみなので)をプレゼントしました。

 

 

 

イワナ釣りの宿としても有名な平乃小屋

高名な主人にお会いしたかったですが不在でした。

 

旅の達人「はりさん」が私の後に

イワナ釣りの為に平乃小屋に宿泊されました。

分かっていれば日を合わせて奇跡の再会も

良かったですね

 

 

本来ならここで

山旅ブログは終了なのですが

黒部湖畔の景色がとても素晴らしかったので

明日を最後に

締めくくります。

 

 

 

2019 8月の山行記録でした。

 



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