未来は、無駄が開いてくれた

2018年03月25日 15時37分54秒 | 社会・文化・政治・経済
人間が大切にしてきた皮膚(肌)感覚。

握手もその一つ。
スキンシップの効果として、不安と抑うつを低下させる作用もあるそうだ。
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「つまら仕事でも面白がって工夫すると必ず誰かが見てくれている」
「サラリーマンになった当初、新人のぼくに回ってくる仕事は、成功の可能性の薄い、意欲の示しようのないものばかり」
だから「つまらない仕事を、無駄な努力を承知で面白いものにした」
「すると、つまらない仕事の工夫が面白くて仕方なくなった」
「ぼくの未来は、その無駄が開いてくれた」
「見ていてくれた人が何人もいたのである。その人たちが、ぼくを新しい仕事へつれて行ってくれた」
作詞家の故・阿久悠さん

「与えられた環境に不平を唱えていても始まらない。それで不平家になるだけ」作家の故・中野孝次さん

「疲れた憩む(やすむ)がよい、彼等はまた、遠くはゆくまい」作家・尾崎一雄


 
 

「恐怖」や「不信」こそが、核抑止論の根底にある

2018年03月25日 12時56分02秒 | 医科・歯科・介護
人間がどういう思想を持つかが大切

核抑止論についてを考える上でのキーワードは「恐怖」「不信」であると私は考えています。
そもそも、他者の心の内はうかがい知ることができません。
しかし同時に知ることができないからこそ、人は他者の心の内を想像することで、それを判断し、解釈しようとするものです。
これを心理学では「認知」といいます。
この認知にゆがみが生じることで、自分の周囲にいるすべての人は敵だと思い込んでしまうケースがあります。
そうなると他者に対して必要以上に被害感を抱き、恐怖や不信を募らせてしまう。
他国の本意を認知することが容易でないため、外交は常にあいまいな関係性のなかで行われるものになります。
心理学では、他者から明確な悪意を向けられるよりも、むしろあいまいな態度を示されるほうが、かえって被害感が増幅することがわかっています。
このあいまいな関係性のなかで生じる「恐怖」や「不信」こそが、核抑止論の根底にあるように私は思うのです。
実は、人間にはストレスが溜まると攻撃行動が増加する傾向があるのです。
人間はしばしば本能を超えた必要以上の攻撃をしてしまう生き物です。
核兵器は、この「必要以上の攻撃」の最たるものだと私は考えています。
何よりもまず人間がどういう思想を持つかが大切です。
国家同士で威嚇し合う核抑止論が、平和な世界を築くために必要と考えるのか。
それとも、遠回りかもしれないけれど、信頼関係を築くことが、平和な世界を築くために大切と感えるのか。
このどちらを選ぶのがいいのか。
答えは明白ではないでしょうか。

読書の感想や思い

2018年03月25日 12時04分24秒 | 日記・断片
午前8時40分に待ち合わせをして小堀(おおほり)の支部の会合で赤峯宅へ行く。
先週の日曜日、交通事故が2件起きた道路を通過する。
利根川堤防下の菜の花が増えていた。
タヌキの死体が道路脇に見えた。
「歩け歩け運動」であろうか、30人か40人ほど人の列が古利根へ向かって歩いていた。
今日は読書の感想や思いなどを全員が述べた。
今後の活動方針についても協議。
終っていつものようなお茶会となる。
午前9時からの清掃は、時間が重なったので休む。
このため3人が欠席となる。
どちらを優先するかの選択の問題であった。
また、仕事や子どもたちの合唱練習もあって、支部の会合に出ない人もいた。

神話とは「解釈するもの」

2018年03月25日 11時41分01秒 | 社会・文化・政治・経済
宝塔とは?

日蓮仏法は「超宗教」である。
「生命こそ宝塔である」とする以上、すべての宗教の大本(おおもと)は生命といことになる。
すべての宗教は「生命という宝塔」が生み出したものであり、その意味では根源的な共通項を持っている。
だからこそ宗教の枠を超越している。
「すべての生命は宝塔である」という絶対的生命尊重の思想を持つゆえに、根本的な意味で相手を尊重する対話になる。
「特定の地を聖地として、そこに行かなければならないとする宗教では、世界宗教になりえない」
宗教社会学者のブライアン・ウイルソン博士
<聖地主義>をとらないことも世界宗教の特徴の一つ。

「神話」を科学の視点から分析し、あるいは批判しようとする。
だが、神話とは「解釈するもの」である。
宗教的な事柄を科学ですべて裁断できるのは謝りだ。
そこには科学とは位相のことなる価値観がある。
作家・佐藤優さん

社会と人間の歪み

2018年03月25日 06時48分22秒 | 社会・文化・政治・経済
戦争や災害などの体験記から、災禍の実相をとらえようとする私の作業は、精神医学の視点からのトラウマ研究に関心を広げさせた。
その問題意識から、私が疑問を抱いたことがある。
なぜ日本では、苛烈な戦場体験や往年の大災害の中で発生した深刻なトラウマや精神傷害について精神医学的な取り組みや記録がほとんどないに等しいのかということだ。
私は最近、中井久夫・神戸大名誉教授の翻訳本「戦争ストレスと神経症」精神学者A・カーディナー著を読み異常な体験によるトラウマへの日本の対応の遅れを痛感した。
理由は?
1)実態を記録すべき精神科医が前線に送られなかった。
2)精神に変調をきたした兵士の大部分は前線に置き去りされ、多くが亡くなり、生き残って帰国しても生存者としての罪悪感もあって話せなかった。
3)兵役の半ばで傷病により兵役免除になるのは「立派な男」としてのアイデンティティーを失うことだ。
4)銃後の人々のまなざしは「立派な死に様」(軍国美談)を求め、傷病兵に価値を置かなかった―などだ。
今、この国は、こうした社会と人間の歪みを払拭しているのだろうかという思いが去来する。
災厄は発生時の死傷だけで終るものではなく、60年、70年たっても続くといことだ。
その全体像を俯瞰してはじめて、非戦を誓う平和国家の建設や、災害、公害、事故の惨事、病気への偏見・差別を繰り返さない安全・安心な社会の構築のために何をなすべきか、その条件が見えてこよう。
「深呼吸」毎日新聞 作家・柳田邦男さん

書かないでいられないという内的衝動

2018年03月25日 06時06分15秒 | 社会・文化・政治・経済
いのちも心も危機に陥れる不条理な被災、被害、罹患の中で、なぜ体験記を書くのか、その意味は何か、と問いかけながら。
共通するのは、書かないでいられないという内的衝動、この苦しみを多くの人に知ってほしいとい思い、こんなことは二度と繰り返さないでとい願望などがエネルギー源になっていることだ。
書く本人にとって重要なのは、表現することで、受傷したトラウマ(心的外傷)に際限なく引きずり込まれないで、生き直そうとする力と日常性を取り戻すことができるようになるという点だ。
俳人の金子兜太さんは、戦争末期にトラック島の部隊で海軍中尉だった。
爆撃や飢えで部下が死んでいく悲惨さは、生涯消えないほど深く全身に刻まれ、反戦平和の俳句を折々に詠み続けた。
金子さんの場合、南方の島での体験が、強烈なトラウマとなったことは想像にかたくない。
だが、俳句という表現活動で、トラウマを超えた自分の新しい人生をひらいていった。
だが、表現の手段を持つということは、庶民の暮らしの中ではたやすいことではない。
「深呼吸」毎日新聞 作家・柳田邦男さん

真田と露露

2018年03月25日 05時19分55秒 | 創作欄
浅草へ連れて行った日、露露に貸衣装の和服を着せてみた。
「どうです、センセイ、わたし、きれいになりましたか」
「ああ、綺麗だね」
「センセイ、わたし、日本人になりたいです」
仲見世通りで露露が抱き付いてきた。
真田は男女の関係になることを避けてきた。
なぜだったのか?
真田は露露の結婚願望に気付いていたからか?
否、違う。
いい人、いい日本人に徹したかったのか?
それも違う。
心にストップがかかったのは、宗教的な足枷であった。
神谷バーで電気ブランを飲んだ真田は、さりげなく息子の話をした。
「息子は14歳なのに、女の子に夢中なんだ。中国の14歳は、どんな感じなの?」
「センセイ、なぜ、結婚していること隠してましたか?」詰問口調であった。
真田は沈黙した。
敬虔なクリスチャンであった露露は大久保の教会での日曜礼拝を欠かさなかった。
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中国国内のキリスト教徒は全部で6000万人以上存在するといわれるが、その3分の2は非合法の地下教会(中国語版)の信者で、取り締まりの対象となっている。

真田と中国人露露

2018年03月25日 04時23分25秒 | 創作欄
真田は北京から来た中国人の露露をつれて立川競輪場の競輪グランプリへ行く。
12月30日の世間の忙しさの中、狂奔するような競輪場の雰囲気に彼女は驚いていた。
1万円単位で勝負する真田の姿に、露露は驚き目を見張るようにした。
「センセイどうして、そな、お金使いますか?」と背後で問う。
「これは、賭博なんだ」真田はさりげなく言う。
「トバク?それなんですか?教えてください」
露露の声は真田を和ませてきた。
心の優しさと一途さが伝わってくる声の響きであった。
昭和天皇は、昭和63年9月19日の午後10時頃、突然大量吐血により救急車が出動、緊急輸血を行われた。
その後も吐血・下血を繰り返し、 マスコミ陣はこぞって「天皇陛下ご重体」と大きく報道され、さらに日本各地では「自粛」 の動きが広がっていた。
露露は天皇の兵によって祖国を蹂躙され、祖父母たちの世代の自国民が戦禍で亡くなったことに多少の拘りを持っていた。
露露が住む大久保駅から立川駅へ向かう電車内でも「センセイ、教えてください。なぜ、中国と戦争しましたか?」と問うのだ。
真田は、「日本は愚かだったんだね」と一言、それ以上言及しなかった。
「天皇に責任ありましたか?」
「なかったとは言えないだろるね」
「センセイのお父さん、戦争行きましか?」
「硫黄島で戦死した」
「そうでしたか。悲しみ、大きかったですね」
競輪場へ向かう真田は自粛ムードとは無縁の立場であった。
1989年(平成元年)6月の天安門事件以降、露露の連絡は途絶えた。
死者は天安門広場で1万人程・・それ以外の場所の合計2万人程度とも伝えられているのだが・・・・・・

「のめり込む」

2018年03月25日 02時43分10秒 | 社会・文化・政治・経済
「楽しかったから」一番重要な言葉

o子どもは夢中になると伸びるのが早い。
「楽しかったから」は、一番重要な言葉ですね。
花まる学習会代表・高濱正伸さん
囲碁は以前、中国より日本が強かった、中国が強くなったポイントはどこでしょう?

井山祐太本因坊
国を挙げて英才教育をしていて、答えの出る読みや計算、基礎・土台となる部分を徹底的に鍛えていいます。
勝負に直結してくるところです。

「のめり込む」ということは何にでも通じます。
子どもは、せっかく好きになれたものを頑張ってほしい。
より強い人と対局するのを、伸びる良い機会にしてもらいたい。
高濱

私は、囲碁を続けてもらいたいなという気持ちが一番です。
楽しんでほしいと思います。
井山

子どもの可能性を制限しない。
好きなことをとことんやらせる

豊かな感性を育み、
続ける心が大切