2019年5月4日(土)
午後9時00分~9時49分
病気やけがで損傷した臓器・組織を“自己再生能力”を活性化させることで治療する「再生医療」。
この春、一度失った神経の機能を取り戻す再生医療が世界に先駆けて日本で実際の医療に使われ始める。
対象は、事故で脊髄を損傷し、首から下がマヒしてほとんど動けなくなってしまった患者さん。
この再生医療を受けると手足が動き出し、杖なしで歩けるまでに回復。
自分で車が運転できるようになる人も現れている。治療に使うのは、患者自身の骨髄から取り出した「間葉系幹細胞」という細胞だ。これを培養して増やし、点滴で患者の体に戻すと、傷ついた脊髄が再生されていく。
番組では、札幌医科大学が行ってきた治験に3年間密着。「再生医療」の新時代が扉をあけるまでの現場を活写する。
iPS細胞やES細胞などを使った研究も進み、脳梗塞やパーキンソン病など治療の難しい病の克服が期待されている。
再生医療が私たちの医療をどう変えていくのか。その驚くべき実像に迫る。
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