500人のいじめられ日記   死に急ぐ子どもたち

2022年09月13日 13時25分45秒 | 社会・文化・政治・経済

土屋 守(著)

紹介

『私のいじめられ日記』の読者から寄せられた、いじめられた体験といじめ体験をつづった500通もの手紙。

その驚くべき実態をもとに、当事者の親として、精神科医として、現代のいじめの構図を分析し、対策から人権教育のあり方までを提言する。

目次

はじめに

第一章 現代のいじめとは?

──いじめ概念の変化

第二章 現代のいじめの構図──三角構造と傍観者の存在

第三章 うちの子に限って──いじめっ子像・いじめられっ子像。

役割の変易性と現代の子ども像

第四章 いじめ・人権・人間の尊厳をどう教えるか──学校、家庭、地域社会での対応

第五章 いじめられによって子どもが受ける心の傷

第六章 いじめられの早期発見──「うちの子(クラス、学校)に限って」という親や学校の根拠のない確信の危険性第七章 学校・教師批判の実際第八章 「日記療法」の意味おわりに

著者プロフィル

土屋 守(ツチヤ マモル)

1936年、埼玉県生まれ。京都大学農学部、国際基督教大学大学院教育学研究科修士課程で2年間学んだ後、高校教員に。後に鳥取大学医学部を経て、精神科医として現在「京都心身・学習総合カウンセリングルーム」(075-593-5451)を主宰。共著に『受験を勝ちぬく生き方・考え方』『子供たちを元気にしたい──医者が見た、記者が見た不登校』(共に白揚社)、『私のいじめられ日記──先生、いいかげんにして!』『いじめないで!──私たちのいじめられ体験』(ともに青弓社)。

 

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。


人はなぜ死に急ぐか 小規模精神科病院50年の経験

2022年09月13日 13時13分39秒 | 社会・文化・政治・経済
 
高柳 功 (著)
 
本書は、著者自身が開設した精神病院における50年間の自殺例をすべて洗い出し、彼・彼女らはなぜ自殺しなければならなかったのかを精緻に分析したものである。
患者さんは死によって何を訴えたかったのか?
自殺した統合失調症圏、躁うつ病圏、境界性パーソナリティ障害など47人の背景、状況の綿密な調査・分析によって、それぞれの事例が自殺防止のための有益な手がかりを与えてくれる。
また、地方都市の精神病院という一定点から精神科医療の過去半世紀の変化を見続けてきた著者が、自身が歩んできた地域精神科医療を紹介している後半部分も貴重な記録である。
 

内容(「BOOK」データベースより)

彼らは、なぜ自殺しなければならなかったのか?彼らは何を訴えたかったのか?著者が開設した精神病院における50年間の全自殺例を全て洗い出し、その47人の背景・状況を綿密に調査・分析。自殺防止の手がかりを探る。
 
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高柳/功
医療法人社団四方会有沢橋病院理事長。
昭和12年12月13日富山市生まれ。昭和37年信州大学医学部卒業。
同大大学院にて西丸四方教授のもとで精神病理学を学び昭和42年大学院修了、医学博士。
同年7月国立武蔵療養所(現:国立精神・神経医療研究センター)勤務を経て、昭和46年、有沢橋病院を設立。
精神科医療における社会復帰活動と、開放的処遇の推進をモットーに、小規模経営による地域密着型精神科医療を実施している。
元日精協医療政策委員会委員長。
元小規模精神科病院全国協議会会長。日本精神病理学会名誉会員、日本統合失調症学会評議員、日本司法精神医学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 
 
 有沢橋病院という限られた空間で起こったこととしてまとめてくれてはいますが、
世の中全体の縮図としての、"有沢橋病院"という構成に仕上げれくれています。
 "自殺を止めることはできるのか"...これは、カウンセラーとしてだけではなく、
身近な人の自殺に直面した周囲の人たちが、思い悩むことです
この思いに押しつぶされそうになりながら日々を送っている方々もいます。
専門家集団が、万全の態勢で臨んでいても、自殺を防ぎきるとこはできないことを知ることは、私自身の
救いにもなりますし、なによりも、ポストベンションで介入する時のクライエントさんにとっては救いです。
 自殺という方法を選ばざるを得なかった方々に手を合わせてご冥福をお祈りさせていただくとともに、遺された方々の支援をさせていただく背景として持っていたいことをまとめていただきました。
 
 

ご存知のように、精神を病んでいる人の自殺について、書かれています。理解できない自殺も載っています。それを簡単に、精神異常だから、で済ませず、その人に寄り添おうとしている著者の姿勢が伺えます。
精神異常も正常も、紙一重。そう思いながら、読んで欲しい一冊です。
 
 
 
 

誰にも幸福になる権利がある。

2022年09月13日 13時13分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽人には、さまざまな違いがある。
人は多様である。
しかし、差異を超えた共通項がある。
それは、皆がこの地球に住む、同じ人間であるということだ。

▽共通項に立てば、共有すべき<思想>に行き着くはずだ。
それは、生命は尊厳なるものであり、誰もが生存の権利があるということだ。
だから、絶対に戦争を許してはならない。

▽私たちはそれぞれ性格も環境も異なる。
他人と比べることも、人をうらやむ必要もない。
一人一人が無限の可能性を持った存在である。


想像力の欠如が<生命への根本的>な不信に

2022年09月13日 10時37分27秒 | 新聞を読もう

▽目の前の「一人」の苦悩を起点に、人類全体の苦悩へと思いを巡らせる。

▽生命軽視、人間不信という、人類が抱える根源的な苦悩。

▽一人が生命を変革し、幸福な境涯を開いていく。
生命尊厳の理念が、一人また一人と広がり、社会を動かす基本原理として確立する。
それによって、私たちが住む世界がそのまま平和で安穏になる。

▽学校で友達をいじめる。
これは、人間生命を大切にしていない点で戦争に通じる。

▽人生にはもっともっと楽しいことがあるはずだ。
それを、友達と協力して努力して見つける。
平和とは、そうやって築いていくしかない。

▽争いと対極という意味での「楽しいこと」を、身近な他者と協力して見つけていく粘り強い営みが、今ほど求められている時はないだろう。

▽基本的には、相手のことを深くしらなければいけない。
会って話すなど、人間関係が深まれば、より一層、相手についての想像力が働く。
「一人を大切にする」ことの一つの形がここにある。

▽一つの事柄から、何を感じ取るか。
人の苦悩に対して想像力を広げることから「同苦」は始まるのである。

▽人と深く関わることで、他者への想像力が培われる。
その培われた想像力をもって他者に励ましの言葉を送る。

▽苦しみ、悩んでいる友がいれば、耳を傾け寄り添うことだ。
自分だけの幸福などない。
他人だけの不幸もない。
社会の分断が危惧される今こそ、想像力を豊にして、目の前の一人を大切にする行動を貫き、生命尊厳の理念を広げ、思いやりに満ちた社会を築いていきたい。


希望の人間主義を地球の隅々に

2022年09月13日 10時14分08秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽高貴な思想と行為に導きうるのは、偉大でかつ純粋な個性の実例のみである。

▽幸せな体験を周囲と共有する人は幸福度が高い。

▽希望の人間主義を地球の隅々に。

▽青年の意気と力は世界の歴史を変える。

▽いかに困難な時代にも「共に平和と正義の行進を」。

▽一人一人が勇気の挑戦を貫いていくことだ。

▽自分に愛情を注いでくれた存在に感謝し、恩に報いるようにする―その心は、今この瞬間を自分らしく前進していく活力を生む。

▽今、戦わずに、あとに無念を残しては絶対にならない。

▽「一人」を思いやる想像力の重要性を考える。
そこに、平和実現のための確実な方途があるに違いないからだ。

▽他者の存在を軽視するところから、分断や争いが生じてしまう。
他者への想像力が欠如した社会に、明るい未来はない。