なんども記したのだが「競輪は1-2-3-5-7で決まるだよ」今は亡き競輪仲間の「荻さん」の持論だった。
彼は、若くして亡くなってしまう。
息子は、二人とも暴力団員となり、彼は息子の一人から殺されそうになる。
刑務所から、22歳の次男の息子が出所した時だった。
「オヤジ、金よこせ!」彼は息子に恐喝されたが、拒絶する。
だが、息子は父親を縄で縛り、包丁で脅したのである。
そして、部屋を物色する。
あの日、200万円余の金を、仏壇下に置いていた。
暗唱番号は、1235であった。
彼は、息子に殺される恐怖から、暗唱番号も明かしたのだ。
200万円余の現金は取手競輪で、利根輪太郎ととにゲットした金であったのだ。
荻さんは1万円で7-5-1を買い、利根輪太郎はその3連単を3000円買っていた。
そして、帰りには何時のも「青柳食堂」で乾杯する。
その後、荻さは息子を恐れて、雇用促進住宅を出てゆくのである。
あの頃の雇用促進住宅は、1万2000円の家賃であった。
競輪は「1-2-3-5-7で決まるんだ」荻さんの声があの世から聞こえてきた。
「競輪は、あくで2車単でいいんだ」最低でも1000円、2000円、荻さんは2車単券車券買いを貫くのだ。
そして、「ここで勝負」と1万円単位で車券を買っていた。
利根輪太郎は、8レースに悔いるばかりであった。
なぜ、1-2-3-5-7に頭が巡ることがなかっのかと・・・・
例え、9番がダントツの本命でも、しかも、枠で言えば6枠の下がり目の5枠であった。
「本命の下がり目を買え!」の出目作戦を実行できなかったのである。
「本命の隣りの隣りに女神が居るんだ」これは、藤代の元電電公社の武蔵さんの持論でもあつた。
GⅡ 宇都宮競輪 大阪・関西万博協賛 第40回共同通信社杯競輪
3日目(9月15日)
1レース
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2レース
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3レース
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5レース
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8レース
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9レース
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