BOLT MP5 Tacticalへのカスタム施工の様子をお伝えしています。
リコイルギミックが搭載された”海外版次世代電動ガン”のBOLT MP5ですが、ギア類は次世代ではなくスタンダード電動ガンのギアが使われています。ただ通常よりもややローギアな規格なため、マルイ次世代クラスのフルオートサイクルをご希望されるご依頼者様のご要望により通常のものと交換します。
ギアの交換自体はもちろん難しくはありませんが、組み合わせるギアの選択には苦労しました。ギアのストックは何種類か用意をしているのですが、肉厚のBOLT MP5用メカボックスにそのまま合わせることができる薄めのセットがなかったので現物合わせでパーツを組み合わせる必要があったからです。
シム調整の基本はスパーギアとベベルギアの位置決めが重要になります。このかみ合わせが浅いと耐久性を大きく落としてしまいますのでシムで高さを調整して合わせます。
シム調整と言ってもワッシャーの厚みを増減するだけではありません。スパーギアは厚みを少し削って他のパーツとの干渉を回避する必要がありました。
またシム自体がパーツ干渉の原因になる場合もあり、セクターギアについては軸についているカラーの高さを変更してタペットプレートの動きを妨げないようにしてあります。
軸受けの固定も重要な工程です。メカボックスにバリがあるままでは軸受けも歪んで固定されてしまいますので予め均一にします
これはタペットプレートと干渉しそうなバリを削っているところです。こんな地味な作業の積み重ねが設計本来のスペックを発揮し、滑らかな作動を実現するのに大切だったりもします。
最後はメカボックスを外から止めているネジ、画像左のタイプは見かけは良いんですが何度か締めると簡単にナメるので右のプラスネジに交換します。
これが外れなくなるとメカボックスが分解できないので修理もメンテナンスもできません・・・あとナメたネジを外すのも大変ですから(汗)
以上、BOLT MP5 Tacticalのメカボックス調整の様子をお伝えしました。