S&T M933 M4スポーツラインをベースにしたカスタムガンのレビューです。
「スポーツライン」とは海外製エアガンで樹脂製のエアガンによく付けられる名称、金属製の製品に対して軽くサバイバルゲームでも振り回しやすいことがメリットとして紹介されています。
樹脂製といってもアウターバレルやバレル基部、メカボックスなどは金属でできているのでマルイのスタンダード電動ガンぐらいは剛性もあるようです。ナイロンファイバーそのままの仕上げはいかにも質実剛健といった感じですが、テカテカしておもちゃっぽい訳でもなく、塗装がゲームでボロボロになることを考えるとこれはこれでアリじゃないかという気もします。
刻印というかプリントはこのモデルのオリジナル、商標にお金をかけないのは無駄のないスポーツラインらしい選択ですがマウントベースまで樹脂製なので光学サイトを乗せるのであれば軽量なものを ↑ この辺(強度が一番高いです)に装着することをお勧めします。マガジンは画像のLONEX製の他にもマルイ等色々なマガジンと互換性があります。
HOPの調整はチャージングハンドルの操作でダミーボルトを後退させてから行います(調整が済んだら指で戻して下さい)。ノッチの付いたレバーを操作して調整するのはVSR-10に近い感覚で好印象ですが肝心の弾道は・・・(汗) まあこの辺は調整する楽しみということにしておきます。
マズルハイダーはメタル製で14mm正ネジ規格、電子トリガータイプは逆14mmに改められてはいますがコストダウンで素材が樹脂にランクダウンされているようです。
ノーマル時のスペックはこんな感じです。0.20g弾ゼロHOP時で0.82Jはマルイ次世代クラスのパワーが出ています。「ゲームにも十分使える」と評価する人が多いのも納得なんですが、重量弾を使うとハンドガン並みのパワーしか出ないのはちょっと物足りません。
という訳でカスタム施工後のスペックがこちらです。0.20g弾ゼロHOP時は少し下がって0.77Jですが、0.28g弾HOP適正時にはノーマルの2倍近い0.85J、次世代電動ガンでもここまでのスペックはありません。飛距離や命中精度もトップクラスで、海外製電動ガンにありがちなギアノイズを調整したことでフルオートサイクルも向上しています。
発射音はこんな感じです。ノーマル時の95㏈はこのサイズの電動ガンでは一般的なものですが、バレルを短くしてメインスプリングの強度も上げたはずの「パワーカスタム流速」を施工した状態では逆に一回り小さくなって93㏈、さらにサイレンサーを装着すると92㏈、うるさくしないのが私のカスタムガンのモットーです。 *銃口から約50cm離れた屋内で計測しています。
軽くて扱いやすい上に重量弾をバシバシ撃てる「S&T M933パワーカスタム流速」は、”しょぼいスポーツライン”なんてナメてくる奴らを皆殺しにするために生まれたゲームウェポンなのです(笑)
以上、S&T M933パワーカスタム流速のレビューをお伝えしました。