VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

「限界家族」

2012-05-19 12:17:30 | 日記
Aさんのお母さんが ひどく物忘れをするようになった


 Aさんはちょうど3人のお子さんが

高校、中学と 一番お金のかかる年代にはいり

 やれ受験だ習い事だとずっと忙しく

しかもこの不景気で パートを掛け持ちで

 家計をやり繰りしている


両親は 未婚の弟さんと住んでいるが

 弟さんも 仕事で 帰宅が10時過ぎる事もざらなほど忙しい


父は精神疾患があり 今年の木の芽どきにはかなり具合が悪かった

 お母さんは そのストレスから胃をこわしてしまった


医者に行ったところ 「ガン」を宣告されたが

 お母さんには 告げないで 薬だけだしてもらったという



え?ガンって薬で良くなるの? ってきいたけど

 一応少しはおさまっているらしいが・・・


ところが その薬を飲むようになって

 急速に物忘れが進んだらしい


ストレスを抑えるために 精神安定剤なども処方されたというけれど


 もしかしたら その薬が原因かもしれないが

あまりに忙しいし 一緒に住んでいるわけではないので

 薬を正しく服用しているかも 実はあやしい



親を医者に連れて行くひまもないという


 弟も仕事仕事で 弟の休みの日は 病院も休み



TVで 限界家族という言葉を言っていたけれど


 鍵になる人が 倒れたら 家族みな共倒れになる心配があるという家族構成をいう


Aさんの実家は もはや 限界さえ超えて

 誰も倒れてはいないけれど すでに「家族」が機能不全に陥っているように思えた



我が家でもそうだけど

 親って 子供に迷惑や心配をかけまいとして

「大丈夫」を連発し

 世話をかけないように 本当に気を使う

勿論例外はあるだろうけれど



 Aさんも 親が 「大丈夫」と言って あまり彼女に助けを求めないらしい



それでも まわりの他人が その物忘れのひどい事に気付いて

 Aさんに早期に検査などした方が・・・と連絡をくれた


弟さんは休みがほとんどないために Aさんに連絡がいった



 Aさんはひどく混乱してしまった


何処へ行ったらよいのかわからないし

 親が「大丈夫」」と言いはったら それ以上はできないし



実の母娘って 遠慮が無い分 かえって難しいところがある


 うちもそうだから 良くわかる


まして 認知のような微妙な問題は

 本人に離してもらちがあかなかったりするし

父親の精神が病んでいては

 相談もできない


弟さんと相談してほしいが 弟さんもくたくたに疲れていて

 言いにくいという


パソコンで 認知症について検索し

 コールセンターを見つけたので

彼女にチラシを持っていく事にした



 でも 電話ってなかなか繋がらないんだよね・・・



「限界家族」 かぁ・・・



 きっとこれからの日本を表すキーワードになるんだろうな・・・


Aさんの 「私そんな 暇ない」という言葉が忘れられない 


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