いわゆる「お楽しみ」の中身は人それぞれだけど、山の中ではどうしても自然が対象になってしまう。
その中でも「いつ出会えるか?」「何と出会えるか?」のような出会いの楽しみがある。街衆なら、さしずめ「合コン」への期待に近いのだろうか…。
これは結構、意外性があって突然と出くわす楽しみだ。今日もビオトープの段差工を施していたら丸太にルリタテハがやってきた。止まり方にもこだわりがあるらしくて、小生が接近を試みている間、数度にわたり飛び立ったが、再び戻ってくると先ほどと同じあたりに同じ方向で止まるのだ。ただ、これ以上の接近は許してくれなかった。今日の合コンは小父さんの大敗である。
次は「いつもの時期に、いつもの場所で」の楽しみだ。フキノトウやセリなどの山菜もカテゴリーに入るのだろうが、もっと密やかな楽しみが「秘密の場所」だ。
実際には「どうってことはない」しろものなのだが、オオイヌノフグリの群生しているところ、ショウジョウバカマの群生地などが相当するだろう。知られてしまったショウジョウバカマの群生地は個体数を大幅に減少して絶滅寸前だが、小生の見出したエリアは少しずつ増えている。
三番目はバイオマスの有効利用の結果、もたらされる恵みだ。これは大いに食欲を満たしてくれる。椎茸、ヒラタケの手のひら大の塩コショウ・バター炒めの美味しさは絶品なのだから。
こんなささやかな楽しみがあるから「足腰イテーッ!」と感じつつも続いているのだろう。