棚田の畦を補修していて、呼吸を整えるため手を休めたら、北斜面から張り出した栗とヒノキの枝にモリアオガエルの卵塊が見えた。今年の初確認だ。でも直ぐに変な感じもした。その理由は「例年より卵塊が高い位置」なのである。
二箇所確認できたが、おおむね8メートル、10メートルの高さに産み付けられている。枝の最下段の高さは4メートル位で、今まではこの高さでも産卵していたのだ。
気になって他の産卵状況を確認したら尾根筋の溜池に一箇所だけ卵塊があった。この高さは更に高くて12メートルほどだ。
たまたまなのか理由があるのかは判らないが19日か20日のどちらかで産卵したのは間違えない。
今日はホトトギスの初鳴きも聞こえた。サンコウチョウも鳴いていたが両者、いえ両鳥とも「只今練習中」という感じで、思わず独り微笑む。これは少々恐ろしい。
蛇の子も初見した。赤い斑点があったからヤマカガシだと思ったのだが、およそ30cmで後頭部に白い帯があった。幼態だけの特徴なのかカメラは暑いのでザックの上だった。取りに行く暇も無い、残念無念である。シマヘビは大きな個体をすでに見た。アオダイショウ、マムシはまだ出会っていない。