トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

棚田のトンボ

2010-07-19 | 小父のお隣さん

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 棚田にトンボが群舞している。単一種でなく複数入り混じっての群舞だ。オオシオカラトンボとショウジョウトンボの♂が一番多い(2)。シオカラトンボはヒスパニック系だ(1)。そのためかどうか敏感で飛行時間が長く、止まっても接近をなかなか許さない。オオシオカラトンボやショウジョウトンボは普通に歩いていっても50cm位までなら飛び立たないことが多いのだ。

(3)は真っ赤なトンボと連結して、その後産卵行動に入ったのでショウジョウトンボの♀と知る。どの種類も♂が多いのは♀の選択と関わっているのだろう。六枚の棚田の面積は約100坪、飛行しているトンボや竿に止まっているトンボは一枚当たり最低でも10匹前後だ。おそらく60匹以上は集まっている。一坪辺りでは0.6匹だ。

 止まり竿の奪い合いから空中戦もと、他種も同種同士も♂たちはかまびすしい。

 撮影は出来なかったが、ヤンマ類二種、ウスバキと思える個体1を確認した。沢筋の小水路にいたハグロトンボを含めれば、都合7種が飛び交っている。米作農家の田んぼは稲の生育も良いがトンボはほとんど見かけない。

 見かけないと言えば、カワトンボは林内に移動したし、イトトンボ類は5月に比べれば皆無になった。

Photo_12 オオシオカラトンボの産卵だが、オスはいつも健気に見守る。


田の草取り

2010-07-19 | 水辺環境の保全

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 50年ぶりの田の草取りをした。考えるまでもなく手先が動きを覚えていた。腰が痛くなるかと覚悟はしていたが快適だった。畑の草取りより何ぼか楽しい。(残念なことに、翌朝は両の肘関節、太腿の裏側が筋肉痛を起こしていた。

 田植え足袋を履いて素手での作業だが、場所によって随分と水温や地温が異なるのが判る。上の田ほど水温が低く感じた。棚田の最上段二枚は、加温用・生物リザーブ用として田植えはしなかったのだが、それでも下の四枚の田は上段ほど低い水温だ。

 そのためかどうか、十日ほど前は田植え時の苗の大きさの差がそのままだったのが、今日は小さかった下の田の稲の生長が勝っている。

 作業を終えて畦に上がったところでヤマカガシに出会った。急いで撮影したのだがレンズが汗で曇っていて不鮮明になった。タオルや衣類に乾いたところなどないから、取り直ししても同じことだ。体長約50cm前後か、ヤマカガシの大きいのは見たことがない。