棚田にトンボが群舞している。単一種でなく複数入り混じっての群舞だ。オオシオカラトンボとショウジョウトンボの♂が一番多い(2)。シオカラトンボはヒスパニック系だ(1)。そのためかどうか敏感で飛行時間が長く、止まっても接近をなかなか許さない。オオシオカラトンボやショウジョウトンボは普通に歩いていっても50cm位までなら飛び立たないことが多いのだ。
(3)は真っ赤なトンボと連結して、その後産卵行動に入ったのでショウジョウトンボの♀と知る。どの種類も♂が多いのは♀の選択と関わっているのだろう。六枚の棚田の面積は約100坪、飛行しているトンボや竿に止まっているトンボは一枚当たり最低でも10匹前後だ。おそらく60匹以上は集まっている。一坪辺りでは0.6匹だ。
止まり竿の奪い合いから空中戦もと、他種も同種同士も♂たちはかまびすしい。
撮影は出来なかったが、ヤンマ類二種、ウスバキと思える個体1を確認した。沢筋の小水路にいたハグロトンボを含めれば、都合7種が飛び交っている。米作農家の田んぼは稲の生育も良いがトンボはほとんど見かけない。
見かけないと言えば、カワトンボは林内に移動したし、イトトンボ類は5月に比べれば皆無になった。