トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*国盗り物語

2010-09-10 | 温故痴新

 さそはれておぼえず月に入る野辺の左は小萩右は松むし       木下長嘯子

   さそはれておぼえず畦を踏む永田ひだり菅短みぎは硬朗疑…亡き比べ

 人買ひ舟は沖を漕ぐとても売らるる身をただ静かに漕げよ船頭殿   閑吟集

   票買いの人は銭で問うとても売りたし身はただ密かに頼む扇動殿…機密日

 山鳥のほろほろと鳴く声聞けば父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ       行基

   一狼のほうぼうで鳴く声聞けば恥々かとぞ思ふハハァかとぞ思ふ…行儀様


セセリチョウ

2010-09-10 | 感じるままの回り道

Photo_2  Photo_3

 日向の紅葉葵にダイミョウセセリが吸蜜に来ていた。不確かな記憶では花びらの付け根に蜜腺があったような・・・。写真では蝶も蟻も同じところに口を付けているから間違いなかろう。炎天下に顔の大きさの深紅の花びらは、なんとも言えぬ鮮やかさである。

 ヤブカラシの花も満開なのだが、ここにはセセリの仲間が群れていた。写真の花だけでも6匹がいる。周囲は花盛りだから、チョウの数も馬鹿にならないが、注意を引く人はいない。花もチョウも地味だとこんなもんだろう。セセリチョウの一種だろうと推測しても類似が多いから名前を確認しようとも思わない。「関心を引かないのが繁栄の秘訣」なんて言うと、妖しい雰囲気が漂いそうだ。

 ヤブカラシの成長繁茂は著しいが花は地味である。地味であるけどさすがに花で、昆虫達には魅力が大きいのだろう。刈払いする側では苦労する夏の蔓草だ。