胸腹をながれる汗をかんじつつ木陰で荒き息つぐ残暑
土堀りをおえて途につく上り坂息は絶え絶えへたりこみたし
ズボンさえ絞れる汗をだした身は底無しなほど麦茶を飲めり
にょろにょろと喉を落ちゆく温き水末期ならずも甘露法悦
帰省した折、見慣れない木が庭木にあった。ツノハシバミかなあ、と思い寄ってみたのだが違った。初めて見る実だった。
カエデの果実にそっくりだが、やや大きく産毛も生えていて重い感じがする。他人の庭だから撮影だけした。
近くに住む姉に訊ねてみたら「メグスリノキ」だった。この木の実物は初めてだし、果実がこんな形ということも知らなかった。
何のことは無い、カエデ類カエデ科だった。葉からは想像も出来ない違いだ。この木は園芸店には出回るようになったが、野生の状態では見たことは当然ない。園芸種に近い樹種とばかり思っていた木である。