竹の処理をしていたら地上に鮮やかな三段染めが見えた。実生のハゼだった。単独で生えているのは珍しくもないけど、密集しているのは稀である。
周囲に実をつけるハゼの木はないから、概ねカラスやヒヨドリが一房を運んできたのかもしれない。手のひら大の広さの中に高さ10センチにも満たない幼樹が20本ほど紅葉している。
今年芽生えた幼樹であるが紅葉は一人前だ。これをそっくり浅い鉢に移せば、寄せ植え風の雑木盆栽が出来てしまう。しばし、しゃがんで見とれてしまった。
禿頭蚊は滑らずに留まりたる痒き痒きの上横後
袖口をイラクサで摩りいた痒い痒きに目覚め眠れば目覚む
秋の原引っ付き虫の大歓迎布地とあれば所選ばず
丁寧にヌスビトハギを落としても布団の中も潜んで入る