花の形や葉の色素からナス科の植物だろうとは容易に推察できたが、図鑑で名前まで到達できなかった。
離弁花 類と信じて疑わなかったのに、ナス科は合弁花類だった。記憶や判断は不正確なものだ。
なんでこの植物に関心を示したかと言うと、地味だけれどこんもりとした花満開の容姿はとてもチャーミングだったからにほかならない。いわゆる「いけてる」のである。
最近の園芸植物はカラフルで、派手で煩いだけの植物・品種が多いので好きになれない故に、目立たないが美しい野生の植物に惹かれてしまう。庭に植えても十分映える種類に思えると考えてはいけないのだが、つい脳裏を横切る。「いまだ木鶏たりえず」と言うところだろうが、煩悩とは「滑稽」を通り過ぎている。