予報より早く雨が上がって穏やかな冬至となった。前夜は皆既月食だったのに全天雲模様で見る事は叶わなかったが、冬至の皆既月食なら『372年ぶり』なのだそうだ。
予定の作業は斜面の除竹なので、快晴にもかかわらずスリップを懸念して休んだが、近所の田んぼ道を歩いていたら春の花が咲き出している。まだ株も花数も小さく少ないが、まぎれもなく春の花である。ホトケノザ、オオイヌノフグリ、タネツケバナなど、ありふれた種ばかりだが、考えてみなくとも明日以降、陽射しは伸びてくるのだ。
漢語的には「一陽来復」だけれど、小生的には「米粒一つ分づつ、日が長くなる」のが幼い頃からの認識である。畦道に花を見せている小さな植物は、何をもって開花の時期を決めたのか、冬至の今日ではわからない小生だ。
日が伸びたわけでも、気温が上昇してきた訳でも、積算温度が引き金を引いた訳でも無いだろう。でも、僅かではあるが春の兆しを目の当たりに出来たのは嬉しいことには違いない。
「千秋の思いの春は靴の先」なんちゃったって!