トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

生物多様性

2012-07-10 | 遊び子は

Photo_2  ニイニイゼミの初鳴きを聞いているところに、いつもの御一行がやってきた。土掘りは終了して、叩きと突きでの土固め作業に入っていたから、しばし休息して見物。

 3歳未満児だけれど、子どもによっては足を取られるような泥土の中に入って泣きもしないし助けも求めない。顔を見ると満面の笑顔だ。声はないけど楽しんでいるのが良くわかる。

 興味を持つ部分はそれぞれで、見ていると面白い。親から離れない子も何人かいたが、遊ぶところを良く見ているところを見ると、色々な想いで見ているのだろうと思わずにはおれない。

 水辺は生物多様性のための環境多様性としてなのだけれど、小さな生物が種類を問わず増えていくのは楽しいことだ。


Before-After

2012-07-10 | 水辺環境の保全

Photo_5  拡幅した泥水池の昨年造成した部分との差が対照的なので一枚撮影した。

 水稲の縦一列から左が今回の拡幅部分で、右側が昨年からの泥水池である。水稲は人為的に植えつけたものだが、他の植生は勝手連だ。

 ミゾソバや葦は歓迎しないが、水面に葉を出したコナギやミズキンバイなどの萌芽力には感心する。埋蔵種子から発芽するのは棚田の復元で体験済みだけれど、棚田で繁殖しているミズアオイがここではまだ姿を見せない。水中には金魚藻の仲間が群落を作っている。

 浮葉植物はミズキンバイだと聞いたが、図鑑とは似ても似つかぬ。立ち上がる茎が無いし葉も丸い。それはともかく水辺が出来て環境が整えば、生物が増えるのを目の当たりにする日々である。


浮遊卵

2012-07-10 | 小父のお隣さん

Photo_2 Photo_3

 拡幅して水を前日に張ったばかりの泥水池でアメンボが動かない。良く見たら浮遊卵に取り付いていた。胚の直径は1mm程度で20~30個の卵が数箇所に点在していた。

 さて何の卵だろうか。アマガエルやイモリなどの両生類の卵塊だろうが、初めての代物である。拡幅した部分の最奥、止水域で水位が増しても流れ出る場所ではない。産卵した生物も、その辺の事情を理解して産卵場所にしたと思える浮遊卵だった。それにしても作ったばかりの場所だ。待ち構えていたようにも思えた。

 アメンボはカメラを近づけても逃げなかったけれど、ゼラチン質をストローで吸えるのだろうか。