種子採種用のヤマユリが咲いた。庭のヤマユリはフイールドのヤマユリに先駆けて咲くので、フイールドでの人工交配はこれから始める。
今年は一株で7個の花をつけた。フイールドでここまでの株に育成するのは容易ではない。管理している保育地でさえ盗掘されるのが例年の事だから。今年は蕾が見えてきた時点で3株盗掘されている。
繁殖株を養成するにしても、自生地でそのまま保育するにしても、一旦目をつけられたら盗掘され、生き残りは皆無だ。そこで自宅で種子を採り、取り蒔きでフイールドに戻しているのだが、効果はササユリほど見えない。発芽まで2年、開花まで数年では播種した場所すら忘れてしまう。
泥水地の際にあるカナムグラの藪の中で動く影がある。覗いてみたらカナヘビだった。二匹でまとわりついているから「変な場所で交尾か?と思ったのだが様子がおかしい。
ぶら下がった上の個体は尾で身体を支え、口で相手の尻尾の先をくわえて放さない。
下のカナヘビも暴れるわけでもなく静かだった。逆光で暗いから、順光の場所まで移動しようとしたら離れてしまった。喧嘩だったのか、戯れだったのか小生には判らないが、永田町とおんなじに思える。
あそこは金蔵の藪中だけれど順光は嫌いな金蛇の巣窟だし、野合も激しい。