泥水地の最終段、放流口は落差がある。元々は浸食溝だったところで木の枝などの廃棄残渣物が十分に取り除かれていない場所だ。
構築する時に土嚢を積み上げて土台を作ったのだけれど、水の透過が良いから漏水も目立ってきた。幸いにも貯水池部分からの漏水は無いのだが、段差工の堤側への漏水が激しくなってきた。
このまま放置すれば、堤自体が損なわれるから、考えた末にカンガレイの大株を土嚢に替えて押し込んだ。土嚢自体の物理的強度は不足ではないものの、水の通る隙間が出来ても拡大していくだけで、自ら修復する機能はない。カンガレイならシーズンで30~40cmΦほどの繁殖をする。この根株で漏水に対抗しようとの魂胆である。
新たに堤を基礎から積み上げる元気はないから、ここはカンガレイの株張りの旺盛さに助けを借りた。