トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

再生する力

2012-08-08 | 感じるままの回り道

Photo  フィールドの大実桑を増やしたくて挿し木をした。桑の木の成功率は高くないと書いてあって全滅かと思っていたけれど、3本だけは緑の芽を維持している。

 先週から汁物が奥歯に沁みるようになり、日曜日から痛み出した。ヒロシマ原爆記念日は、痛みと発熱、倦怠感で迎えた。比較にはならないけれど放射線障害の疑似体験を記念式典の映像を見ながら感じていた。

 そのあと歯科受診をしたのだが今日、ようやく平熱になった。発熱など何年ぶりか記憶にも無いけれど、ヒバクシャは終生このような体調で過ごしていたのだろうか。挿し木も残ったのは1/4で、修復・生命維持に努めたのだろうけれど、鉢には追いつけなかったという結果が同居している。

 それでも再生力が残っているなら、それは救いだ。小生もようやく生き返った気分になった。


ヤンマの産卵

2012-08-08 | 小父のお隣さん

Photo  絞り水を貯めている泥水地で、泥の上に残る小さな生物の食事の痕跡を話題にして、休日にふらりと立ち寄るH氏と話をしていたら、ヤンマがウロウロ始めた。しかし、先着のオオシオカラトンボが産卵中で、オスに何度も攻撃をされても戻ってくる。

 「産みたくて産みたくて、たまらない」風情なのである。オオシオカラトンボは飛行しながら尻尾をチョンチョンと打水産卵するが、ヤンマは湿った苔や泥に降り立って産卵する。

 攻撃に耐えかねたのか、側溝の乾いた苔に産卵行動を見せたが、直ぐに戻ってきて、水面近くの湿った土に産卵を始めた。ここに至ると、多少の動きで逃げ出すことは無い。オオスズメバチが肉団子を作っている時と同じで、安心して対応可能だ。

 色彩とやや小振りに見えたからオニヤンマではないだろう、と思ったけれど確定すべき知識は持っていない。次世代に繋ぐ行為を楽しむだけだ。孵化して水中に入れば、同時刻に産卵されたオオシオカラトンボのヤゴと生き残りを掛け、この水面下でドラマが繰り広げられるのだ。