帰宅しようと車の後部ドアを開けようとした時、トンボが肘の辺りに留った。視線を落とすと食事のために留ったのだった。口には小昆虫をくわえている。追い払うわけにもいかず、撮影しながら食事の終了を待つ。左手片手での撮影は少々厄介だった。
食べ終わっても飛び立つ気配が無く、追い払ってもまた服に来る。M氏が手のひらに載せても飛び立たない。「餌は摂ったけれど動きたくない」風情だ。そこでしっかりと一枚撮影させてもらったが、このトンボ名前が不明だ。やや小型で細身、尻尾の先が粉を吹いた様に白い。初めて見る種類である。
それはともかく、四枚の翅はところどころ千切れており、厳しい生活の一端がうかがい知れた。師走に入り、今日はトンボ池でもマユタテアカネは見かけなかった。