トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*凍て帰る

2013-02-24 | 感じるままの回り道

                さえずりの消えて幾日凍て帰る

                冴え返る昼立って喰う日向かな

                鼻水で皮手袋は冷たかり

                地下足袋のやるせなきなり指の冷え

                かじかめば至福の温み紙コップ


ごめんなさい!

2013-02-24 | 小父のお隣さん

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 浸食溝を埋め戻すための土を掘り取っていたら蝉の幼虫を掘り出してしまった。林道を作るときに削り落とした山土と礫の中にいるはずもないと思っていた生物である。周囲に木はなく、当然根は草本の物だけである。草の根でも栄養を摂れるのだろうか気になった。

 生命維持できるかどうか心もとないが、近くの桜の根元に埋めた。一匹は掘り返した圧力で右眼が破れて液体が出ている。生存できるとは思えなかったが、これも埋め戻した。夏の頃に見る蝉の幼虫の眼は白濁していないように記憶していたが、今回は白濁している。

 まあ、地中生活だし視力は必要ないから、完成途上なのかもしれないが、ちょっと不気味だった。それはともかく、意図したことではないものの「ごめんなさい!」と言うしかない。殺生をしないで作業を行える事は、まず無いのだ。