トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

落花、狼藉はしない。

2015-06-17 | 感じるままの回り道
 せっせと一輪車で泥運びをしていると上などは見ない。掘り取りしている土の部分に鮮やかな色彩が見えたから手に取るとネムの花だった。確かにネムノキは頭上にあるが下がっている枝には蕾しかなく、それもまだ固い。
 ネムノキの萌芽は遅く、いつも枯れ木と思うほどであるが花は頭上で上を向いて開花するから気づくのが遅れる。樹冠の上部を眺めると花が散見できた。ソメイヨシノ風に言えば「開花宣言」を出せる。
  
  いくつか落ちている      大半は固い蕾

最初の一歩

2015-06-17 | 水辺環境の保全
 隣接するグループ大御所M氏が長年汗水入れ込んできたビオトープ、安定した環境にしたいから「手伝います」と折に触れて伝えてきたのだが叶わなかった。今回「高い部分を下手の畦補強に運んでも良いか?」と尋ねてみたらOKをもらった。80代半ばのM氏の楽しみのビオトープでもあるから余計な手出しは出来ないけれど、ようやく安定化への一歩を得た。ここは下棚2枚の様に浸食溝が何本も走っていなくて、見た目平坦な棚田跡だ。湛水は容易と思われるけれど現実の基盤層は大きな漏水空洞がある。耕作していた当時、牛が落ちこみ引き上げるのに難渋したばかりでなく、その後の作業に牛自体が嫌がるようになったと元地主から聞いている。
 数年前、何とか空洞を埋めたいと雨後出水時に土嚢袋を持ち込んで水の流入孔にスコップを立てたところ足元から陥没し腰まで落ち込んだ事があった。そのまま引きずり込まれれば「行方不明」になりかねないところだった。
 今回、その数か所も含め地盤を上げて水を寄せないように細工をする。とりあえずは地形を蔽い隠している草本を刈り払い集積した。これで掘り取る部分と積む部分がはっきりした。
           M氏のビオトープ       作業面刈り払い

今日のトンボ「アオミドロに産卵」

2015-06-17 | 小父のお隣さん
 見回り中に足元から飛び立った。飛び去る訳でもなく、そのまま集水路に降りた。鈍い小生でも「産卵中」だった事は直ぐに理解できたから静かに寄ってみたら案の定、水面の藻に降りて産卵している。シャジクモ等の茎のある水中の植物に産卵するのは毎度の事なのだけれど今日の相手は違った。
 名前の自信はないが記憶の中では「アオミドロ」と言っていた藻の様で、綿の様に水面に浮いていた。その一つに降りて腹部を水中に没して産卵している。水中の「茎の組織内」に産卵しているものとばかり思っていたけれど小生の早とちりのようだ。
 トンボの産卵形態で「空中で」や「水面で」などは少年期から知っていたけれど、水際の「樹皮」「苔」「泥土」などに産卵するのを見たのは水辺を造成してからである。今回は水面から水中植物体への産卵だが産卵対象がアオミドロなのは初見だ。