トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

I💜かつら

2019-11-28 | 今日は真面目に
 思春期には学生帽の跡が鉢巻のようにくっきりと頭髪に形を残していたものの男盛りになると頭頂部から寂しくなってきた。「なんでそうなるのっ!」て言ってみたところで回復する訳もなく「若禿げじゃ…光って参ろう・・・」とばかり気にもせず諦めて現在に至った。ゆえに表題のかつらはかつらでも「かつら」ではない。だから「・・・か、つらつら考えず」が正しいのでバイアスはかけてはいけない。
 原っぱ部に植えた「かつら」の育ちが悪い。理由ははっきりしていて瓦などの産業廃棄物が地下にある処分地だったからで、植え付けた表土は浅い。それでも場所ごとに良し悪しの差が大きいようで場所によってはコナラ・クヌギなど成木になっている樹もある。

 植え付け場所が不適切だったうえに威野志士様の蹂躙に見舞われる事甚だしく、今期は三本のうちの一本は根上がりさせられてしまった。それも一番成長の悪かった樹である。これを長引かせればいじけて後々健全な生育が期待できない。植え替えしてリセットで痛めるよりはと幹元に客土を施した。一輪車山盛りの山土を二車づつ敷いた。
 土まんじゅうを作るようにすると返って樹を傷めるから幹根は薄くし周囲にドーナツ状の客土である。このままでは一夜にして蹂躙、ほじくり返されるのがお約束だから、今回も忌避剤として顆粒の土壌害虫殺虫剤をキャップ一杯づつ散布しておいた。水域の樹木には使えない手法だけれど原っぱ部の3本程度なら環境影響は出ないだろう。まあ、小生の「I♡ かつら」気遣いである。
 小生の年若き頃、ラジオドラマ「愛染かつら」だったか「君の名は」だったか、放送時間の銭湯はがら空きになったという話があった。近頃の電波にはごまんと番組があっても金太郎飴ばかりになった。SNSなどフロワー数百万なんて言われても中身は何もない。こういう中身に群がるとは、「総白痴化」を申したような気骨あるマスコミ人もいない。広く浅くが時代の弔辞・・・。

 かつらを植えたのは樹種見本樹としてなのだが、ハート形の葉も好きだし、何より雨後に立ち込める微香を嗅ぎたいという事もある、そこまで葉が茂るのと命脈が尽きるのと天秤状態でもあるけれど、その時はその時で、所詮育樹とはそういうものであろう。

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