11月初旬、吐水量測定して毎分24ℓを記録出来て胸を撫でおろしたのだが既に40日経過して減水が気になってきた。断水していたとて、この痛い手では復旧作業もままならぬし、行政側も10月に現場視察に見えたものの無しのつぶてであるからして結局は自前で災害復旧を行わざるを得ないのだが、腕が上がらない状態では鍼治療も続け湿布も貼り懐炉も貼って保温に努めたところで急速回復は望めず旨く行っても年明けまでかかるのだろうと観念してきた今日この頃なのだ。
姥捨て山に久しぶりに到着しまずは吐水量測定だ。バケツと1ℓの計量カップ、ストップウォッチを携行して吐水口に向かう。何時も使う15ℓのバケツは自宅なので手洗い水栓に置いてある12ℓのバケツを使う事にした。30秒の蓄水でほぼ満杯になって計量すると毎分22ℓとなる。取水升が台風10号のもたらした集中豪雨で砂礫に埋もれてはや3カ月を超えたが、此の間この水量を維持できているのは河床が砂礫で覆われたゆえの伏流水のお蔭なのだ。これが土砂ならばとうの昔に、埋没と同時に断水して年末に到らなくても水域は枯渇しひび割れているはずだ。奇跡と言えば奇跡だろうし幸運だったと言えば幸運なのである。どっちにしても腕が復旧作業に使えない現在、伏流水のお蔭で水が通じている事は「神様仏様水神様山神様!」のご加護と想うしかないのである。
まあ、言わずと知れた事だが吾輩は好々爺、いいえ孤々爺であるから神仏の覚え目出度く弱きものを救済していただく恩恵にあずかったのだと思える今日日なのだが、それにつけても肩が痛い。