トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

須田紋太君の花嫁…いいえハナマメ甘納豆

2021-02-28 | 感じるままの回り道
 懇切丁寧、じっくりと我が生涯に於いて、ここまで手間暇をかけて調理した事はない横綱級のスローフードだけでなく横綱級のスイーツ甘納豆となるはずだった。ところがあにはからんやゴール直前で横綱の攪乱、それも仕切り直しをしたのにも関わらずグラニュー糖をまぶして形を留めさせる事は叶わなかった。
 水分を飛ばせば改善するかと2日ほど笊に広げて日陰に置いたものの、ただしっとり感が失われ固くなるだけだったのである。

 グラニュー糖にまみれていない甘納豆なぞ、煮豆とそう変わらずに見えてしまうので是非ともグラニュー糖をからげて食してみたかったが如何ともならない。それでもここで引き下がるのはお爺の沽券やメンツにかかわる大問題になろう。ましてや水素爆発し廃炉とせざるを得ない状況には至ってはおらず、まだ救いの一手はありそうなのだ。ここで豪雪地産の心魂が生きることになった。まあ、単なるしつこい性格だけかもしれないものの秘密の漏れようもない密室キッチンでの算段だ。ここは隠し事や隠蔽などせずキチンと公明正大、信義と誠実の原則を貫いている我が政府、政を範としたのだ。

 二回目にまぶしたグラニュー糖も溶け落ちてボールの下に固まっている。これに少量の湯を加え溶かし、新たに砂糖を加えて少量のシロップを作った。これに再度ハナマメを投入し加熱しつつ煮回しながら水分を飛ばしてから一昼夜放置して冷却した。この補修調理にシナモンを加えて見た。不思議な香りと味の甘納豆となったのだ。
 見た目も艶やかで口に入れれば「甘ーい」のは間違いない出来上がりでもグラニュー糖をまぶすと再三の溶けだしがあるやもしれず、このまま保存容器に入れて冷蔵庫に直行させる。グラニュー糖をまぶし純白のドレスを纏った甘納豆は一時の姿として食べる直前に楽しもう。
 まあ、ウエディングドレスのごとく、その時束の間一回限りの装いをさせるのである。

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