トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今頃、ニホンアカガエルの幼体!

2019-07-21 | 小父のお隣さん
 思わず「えーっ!」と驚き桃の木山椒の木だった。体長20mm程度のアカガエルの幼体に出会ってしまったからなのだが「とっくに変態期」は終わったはずなのだ。
 この個体は「ようやく尻尾を吸収しました」程度の成長段階である。このサイズの幼体はアマガエルかアオガエルか判別出来ていないが葉の上に鎮座している個体は見ている。ツチガエルの幼体も夏季は見る事が続く。しかし先だってまで「卵塊は見ていない」のである。

 そういえば、分水池からの放流路に絞り水が溜まっている部分があって、水深数センチの小さな水溜りだけれどオタマジャクシが多数生息している。背の正中線上に黒い斑があるので鑑別に使えそうだけれど、降雨出水の度に流されるだろうと言う環境下なのだが、今期の降雨は集中しないので残っているのかどうか、まあ、逞しいとしか言いようがない。

                   

 前掲のオタマジャクシ、ネットで検索してみたら「ニホンアマガエル」らしい。ツツガエルの卵は浮遊卵で見た事はあるけれどニホンアマガエルの卵は未だかって知らない。

今日のとんぼ「マルタンヤンマの産卵」

2019-07-20 | 小父のお隣さん
 隣接グループの定例会。5月から姿を見ない池の主M氏の様子を聞きに行った。思っていた通りの事態で健康を害しているという程でもないけれど、家族から「外出足止め」を言い渡されてバイクも禁止なのだとか。80代後半に入った年齢では無理からぬ面もあろうとメンバーも納得顔だった。
 となると水辺の戦力は小生独りになってしまった。独りでは1馬力とは言えず1/4馬力程度の絞り水の勢いしかない。

 そんなことで水見回りする気にもならず泥水池2を見やっていたら茶色く見えるトンボがいる。水面に出ているミゾハギやチゴザサの周辺から離れない。これは産卵体勢でしかないと動かずに待っていたら産卵を開始した。
 写そうにもケータイしかなく、とりあえず記録したものの描写は劣る。ラッキー!に賭けて車までデジカメを取りに戻った。

 デジカメを構え到着した時も産卵していたから数枚写したのだが2m以上の距離を詰められず結局は不明瞭な写真で使えるレベルでは無い。
 それでも翅や腹部の茶系の色合いは感じられるので「マルタンヤンマ」で間違いないだろう。生きた植物の体内に産卵するとなると、林接する池にはその環境が無い。なにか導入を考えなければならなくなった。

                  


刈り払いに依る環境破壊

2019-07-20 | 感じるままの回り道
 時折、カメラを持って植物観察に来る同年輩の方がいる。普段は挨拶程度だがこの日は棚田の泥浚い中に堤の植物に寄って連れのおっさんと見入っていた。それはショウマの株であったのだが話しかけてみて「ショウマでは無い」のが分かった。チダケサシという同じ科と言うか同じ属とでも言うのか近縁種だったのであった。小生は「ショウマ」とばかり思っていたが鑑別なんて行わない「見た目」で名前を決める結果でもある。名前を教えられ由縁まで教えてもらった。まあ「好きこそものの上手なれ」か。小生は「下手の横好き」までもいかない、そもそもが「一作業員」なのだ。

 その話の中で「刈り残したのですね」と始まり刈り払いの話になった。言うに「昔は農協に委託され地域のおばさん達が雇われ手刈りで刈った」ので「ここに何があるから、そこにあれがあるから」と承知で選択的刈り払いをし、在来の環境植物が残されてきたと言う。
 それが刈り払い機の登場から業者一任の乗用型刈り払い機に依る「全草刈り払い」になって貴重植物もろとも丸刈りになってしまったと嘆くのであった。これは小生もよーく分かる。

 話の場所は国交省管理下の一級河川の土手だ。この土手の松の並木、浮世絵にも登場する歴史ものらしいのだが「整枝選定」の名のもとにトーテムポール」にされてしまったいわくつきの土手なのだ。園芸業者でなく建設業者に委託すればそうなるのは当たり前である。
 何回か書いた事がある持ち回りで県主催の「植樹祭」。小生等も駆りだされ植樹したが7月には刈り払われ綺麗な原っぱになっていた。その後は行っていない。

 里山保全活動をするグループやメンバーでさえ「保全」を考えて作業が出来るメンバーばかり揃う訳でもなく参加の動機は多様だから理解度も認識も多様性がある。ご近所の「環境教育NPO」様の活動も御多分に漏れず「そこのけそこのけ大義が通る」で環境破壊まかり通るのである。

 「刈り払い」の認識は「丸坊主」であって「綺麗にした」が完成形なのだ。ほとんどは「保全」の内容など学びはしないし「選択的刈り払い」などとして見た目の悪さを好まない。次のシーズンには伝えられた事すら忘れられている。だからこそ小生としては主要部の刈り払いは先だって済ましてしまう事を重視してきたのだが如何にせん、今期は水辺の手当てに振り回され7月中盤、未だに刈り払いに入れない。あちこち丸坊主になって行くのが恨めしい。
 植生も自然復元を待つだけでなく環境植生として移植や採り蒔きもし「仕掛け」も導入しているから全草刈り払いでは破壊行為に近くなる。残したい植物などはランダムに存在しているし動体視力や鑑識眼、そもそも「里山保全」としての里山が見えていなければ判断中枢には届かない。

 隣接するグループの7月定例会が近づいた。きっと「綺麗にしましょう」の合言葉の元、林縁林床の植生ツルニンジン、トラノオ、ハンショウヅル、ナルコユリ等々、ホントにお約束のごとく綺麗さっぱりとなってしまうのは間違いない。
 小生等も保全の一方で破壊に寄与しているのも間違いのない事実だろう。「それでも地球は回っている」し梅雨空が憂鬱の種では無く「綺麗なにった」事が憂鬱なのである。
 まあ、こんな事、小生だけの憂梅雨なのだ・・・。
                       

谷地の孔、穴、あな

2019-07-19 | 小人閑居して憮然
 「あーあ、水見回りなどしなければよかった・・・」と思ったが後の祭りで先に始末せねばならない。予定では泥水地「フジバカマの刈り出し」をしようと出かけたのである。ほんと「あなあな哀し」の水辺の世話である。
 場所は上の池のオーバーフロー部下手。それも変更して設えたばかりの丸太橋の直下だ。これでは一旦は崩して補修せねばならず「マーフイの法則」通りの顛末ではないか。

 丸太橋を撤去して水が流入していく穴の中を清掃する。中には枯葉や小枝が結構あるのだ。これらは埋め立て土の中に混入していた不純物で、浚渫土を転用しているから綺麗には行かない。
 土嚢3袋を投入しても埋まらない流出振りで、泥浚いの泥土を投棄するかと思い立ったけれど、池から抜去したカンガレイの根塊が大きくしっかりしているので、これをさらに押し込んだ。これでようやく補修は終了。丸太橋の再設置は投げやり投げやり。どうせまた外すだろうから…。

 今回は孔ではなく完璧に穴だった。「あな」を使えるのはどんな時かと期待するが「アナ」を使える機会は全く100%あり得ない小生の人生・・・。いいや、誰にでも一回はあるかも有終の美。

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今日のとんぼ「ショウジョウトンボ」の過熟体!?

2019-07-19 | 小父のお隣さん
 何時も飛翔しているトンボ以外はストレートに「?」となってしまう小生である。泥浚いをしていた足元に降りたトンボだったのだが色合いがとにかく暗い。腹部も赤みのあるオレンジ色に思えるけれど、ともかく暗く汚いと思えた色彩だった。
 翅の付け根は黄色く着色していたし腹部の幅は多少は広く思えたりしたけれど、腹部背面正中線が認められたから「やっぱりショウジョウトンボか?」となる。色調からオスでは無いだろうがメスの色調にも思えず、尾っぽを巻いて帰る。

 まあ、いつもの顛末で一息二息程度のご休憩の楽しみと「トンボが増えたか」の自己満足、そんなところではある。
 高齢破産に片足を突っ込み、もう片足は棺桶かもしれないこの国の貧困高齢者の一員としては、こんなところでペイした気分としたいのだ。〇〇ペイとか役人にヘイヘイとかパイのお裾分け屑すら全くかすりもしない日々になっては、これこそ日々是好日なのである。

                          

生えば喰う喰われて坊主のウマノスズクサ

2019-07-18 | 感じるままの回り道
 喰い尽され今季二回目か三回目の再生になったウマノスズクサ。今朝見たらもう1日分の葉っぱしか残っていない。むさぼっているジャコウアゲハの幼虫は10匹を数え体長も差があるから同じ時の孵化体ではなさそうだ。

 いつも思うのは「どうして喰い尽すほどの数を産み付けるのか?」と言う至極単純な疑問だけれど解が分かっても何も変わらない。終齢幼虫になるには葉っぱが足りないか足りた個体が出てくるのかギリギリに見える。

 ウマノスズクサも長い関係にあるのだから生き残るすべは持っているようで、開花結実まで至らず地上部を喰い尽されても喰い尽されても再生するし、あちこちに幼い蔓も見えている。これは何とも摩訶不思議で、種子の散布も出来ず地下茎での繁殖でもないのに数を増やす。
 まあ、生きとし生きるものの真髄など小生に分かるはずも無し。おいらも生かされている同類なのだから・・・。

                         

深川雀店子短冊

2019-07-18 | 合混で闘作すれば
              市井物メガネ外すも梅雨の空        ご隠居

              人情を孕んで活字忍び雨           罵琴

              ドブ板を叩く無駄雨声も無し         新内流し

              井戸端も無きマンションの厚い闇     流れ与左

              鼻垂れと小便臭いが仲が良い       頭領

              おっかさんたすき見えぬよ若いママ    鬼っ子

              平成は田舎顔すらいなくなり         通い手代

              粃だけだけど永田の籾揃え          汚穢屋

              おっつかっつ暮らしに政治追いつかず   木戸番

              今時も神代も同じまつりごと           浪人某

谷地の孔、穴、あな・・・  

2019-07-17 | 小人閑居して憮然
 泥水池の減水を前日に見出して翌日の補修前の水見回りで、二つ池にも水が無かった。二つ池の減水原因は「何時もの場所」でぽっかりと漏水孔が見え貴重な水を飲み込んでいる。この孔も小生の拳が入ってしまう。
 何時も記する事なのだが、二つ池の基盤層、耕盤に近いけれど、この棚田を維持していた頃は耕転は畜力なので、やはり基盤層と言えるのかどうかはともかく、泥土の下は硬い粘土質の層である。その層の直下に網目の様に漏水孔のネットワークが存在する。ここと繋がった部分から漏水していくのがパターンなのだ。
 下棚の棚田部へは法面から常時チョロ水が出ている3ヶ所があって、この漏水の浸入部は今もって判明しない。

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 だからこそ「しょっちゅう漏れて」いるし「毎度、漏水孔が顕在化」するのである。いつも通り泥で一時的に水を堰き止め基盤層を掘り崩して再び踏みつけ元通りにする。掘り取って踏みしめた範囲の漏水トンネルは消失しても、その周囲には親指程度の横穴が縦横にあるから「おっつけ漏水は始まる」だろう。「漏水部叩き」は永遠だ。

 気を取り直し減水顕わな泥水池の復旧に入る。護岸木の下側が空洞に見えたから、前日に泥で埋めておいたらこの日は一部の泥が消失して水の流入が見られた。ここも度重なる漏水頻発部で、この漏水は泥水池4にでる。そのため泥水池4は水がある。この泥水池4は春頃拡幅し合わせて水深を深めておいた。水系の最終段なので生き物のシェルターの心算でもあった。

 さて、肝心の漏水部、泥水池2の減水は仕切りの堰にしていた木材の両端部から流出していただけなので粘土質の土塊で埋めあっけなく補修終了した。
 肝心の漏水部は泥水池2から3へ水が落ちる部分で発生している。これで泥水池2と3の底も顕わな状況が理解できた。
 処理は護岸木を取り除き漏水孔を顕わにし、ある長さ潰せばよいのだが護岸木が長く外すのに苦労しそうだ。そこで簡易的に護岸木の堤側を掘りだして漏水孔を潰した。もう本日の作業はここまで、刈り払いには今日も着手出来なかった。
 漏水部   ➡    探索掘り   ➡    始末終わりの補修部

                 漏水や老衰自覚今日もまた   
                 漏れてても股間は安堵チョビも無し
                 水に啼く観ずに済ませぬ凶の種

キボシカミキリ

2019-07-16 | 小父のお隣さん
 Sさんからメールが入っていた。「キボシカミキリがクワノキにいた」と言う内容だったのだが小生のケータイは数日ぶりにONにしたばかりであった。
 「もう居る訳はないよなあ」と思いつつそれらしいクワノキに向かった。居た居た、いたのである。素手で捕まえる度胸は無いので一旦は車に戻り補虫網とカメラを用意する。たかだかカミキリムシと言えど咬まれれば「痛い」し、そんな目には遭いたくない。

 とにかく動きが素早く2枚目を撮ろうとした瞬間に飛び立ってしまった。それでも画面の中に存在はしている。他に対象はないかと目を凝らしていたら枝の途中でつるんでいるではないか。蔓ではなくともつるんでいるとは日本語は難しいが「つるむ」と言うととても嫌らしいのは何故だろう。
 キボシカミキリの世界も「大女に小男」あるいは「蚤の夫婦」に同じく体格差がある。このところ水辺の始末に追いまくられて虫となるとトンボくらいしか見てはいない日々だ。

  ➡   飛び去った!        蔓でなく枝でつるむ

一日二食を一週間やってみる・・・

2019-07-16 | 温故痴新
 連日雨だれポッチンおいらは雪隠詰め、金太郎飴状態の放送にも嫌気がさして図書館から手当たり次第借り出して読み始めた。読書用の老眼鏡を新調した事も背景だが時代小説を読み漁る。所在ない日々には多少はチャレンジも必要で、当時の食生活「一日二食」やってみる気になった。たまたま朝食前にみた断食道場の番組も影響している。
 普段の食生活でも昼食は握り2個と野菜ジュースくらいだから栄養量の差は少ないだろうが「抜き」がどういう風に感じるかはわからない。

 1日目朝食
    主食   鮭のアラと塩昆布、ブナシメジとニンジンの炊き込みご飯
    汁    小葱ととろろ昆布の味噌汁
    フルーツ メロン一切れ・サクランボ   
    香の物  キュウリ・ユズ大根とキムチ

※ 昼の時間帯、雨の中クチボソ狙いの釣りで過ごした。

 1日目夕食
    主食   残り御飯の小松菜と卵のお粥
    汁    モズク
    副食   サラダチキン・高リコピントマト
    香の物  キュウリの即席漬け

 2日目朝食
    主食   全粒粉食パン・自家製ハルミジャム
    汁    粉末緑茶入り牛乳
    副食   オクラ・豚レバー・キムチ
    果物   キウイ

※ 昼の時間帯、雨の中アブラハヤ釣りで過ごした。

 2日目夕食
    主食   モチ麦ご飯
    汁    タマネギと納豆の味噌汁
    副食   アジ甘酢漬け・オクラ添え
    々2   茹で野ミツバの中華あんかけ
    香の物  キュウリの一夜漬け
    果物   サクランボ

 3日目朝食
    主食   昨夕の残り汁に残り御飯のおじや
    副食   小葱入り厚焼きタマゴとオクラ
    々2   めかぶ
    香の物  糠漬け
    粉末緑茶

※ 雨天、昼の時間帯メガネの新調・夏物作業衣の購入

 3日目夕食
    主食   朝食の残り物「おじや」
    汁物   ジャガイモと野ミツバの味噌汁
    副食   レバーとピーマン、キャベツのソース炒め・残り物オクラ添え
    々2   バナナヨーグルト
    香の物  ユズ大根 

 4日目朝食
    主食   昨日の残り物「おじや」
    副食   昨日の残り物「レバーとピーマン、キャベツのソース炒め」
    々2   カボチャの煮物
    香の物  キュウリの酢味噌漬け・キムチ
    飲み物  もち麦ご飯での自家製甘酒

※ 降ったり止んだりの日、この日もアブラハヤ釣り。カワセミの食糧庫へ放流

 4日目夕食
    主食   冷し中華風ソーメン
    副食   アジの甘酢漬け
    汁    昨日の残り物「ジャガイモと野ミツバの味噌汁」
    香の物  セロリ漬け

5日目朝食
    主食   残り物、もち麦ご飯のお粥
    副食   卵焼き・カボチャと車麩の煮しめ
    々    セリ葉のお浸し
    香の物  キュウリの酢味噌漬け
    飲み物  粉末茶 

※ 曇天、二つ池の漏水孔潰しと上の池の浚渫

 5日目夕食
    主食   鮭のアラと塩昆布、ブナシメジとニンジンの炊き込みご飯(冷蔵品)
    副食   タマネギとリンゴのサラダ
    々    冷奴、フキ味噌添え
    汁    わかめとミツバのコンソメ汁
    香の物  キュウリ漬け
    果物   小バナナ

 6日目朝食
    主食   もち麦ご飯・黒ごまのふりかけ
    副食   残り物・カボチャと車麩の煮物
    々    昨夕の残り物・タマネギとリンゴのサラダ
    汁    昨夕の残り物・わかめとミツバのコンソメ汁
    香の物  ユズダイコンとセロリ塩漬け

※ 雨天、外出せず

 6日目夕食
    主食   全粒粉食パン卵サンド
    副食   根菜の煮物
    々    モズク
    果物   リンゴ
    飲み物  粉末茶ミルク

 7日目朝食
    主食   鮭のアラと塩昆布、ブナシメジとニンジンの炊き込みご飯(冷蔵品)
    副食   カボチャと車麩の煮物(残り物)
    汁    豆腐汁
    香の物  キムチキュウリ
    果物   トマト

※ 分水池の漏水孔潰し

 7日目夕食
    主食   マイタケと塩昆布の炊き込みもち麦ご飯
    副食   塩サケ、ゴボウサラダ・五目豆添え
    汁    うらなりキュウリとタマネギの味噌汁
    香の物  セロリ漬け

 特にどうと言う事もなく7日間の昼食絶は済んだ。元より大食漢でもなく美食家でもない小生にとっては一日二食にしたところで変化のあろうはずがない。まあ、強いて言えば初日の朝食前の体重と終了日の夕食前の体重差が1kg減だった事くらいだ。現在の体重を考えればまだ5kg減ってもOK牧場の肥育牛と言っても良いだろう。

 昼抜きであっても特段苦になった訳でもなく「昼飯を食べなくては…」と言う脅迫的習慣みたいなものから逃れられていたし、面倒が減って楽だった事もある。
 何かの本だったかTVだったか忘れたが「胃袋に12時間以上食物を入れない健康」みたいなことが記憶の片隅にある。もともと人類の歴史は「空腹との闘い」も長くあった訳だから「一日三食満腹」が遺伝子的にも良かろうはずはないだろう。この一週間以降、更に一週間の二食が続いている。感触としては「二食で十二分」である。

 このチャレンジ一週間、食事以外で口に入れた食べ物は頂き物のどら焼き3個、ミックスナッツ39g、氷あずき2カップで、おやつだった。後は飲み物だけで主に粉末茶1日当たり4杯、ブラックコーヒ同1杯、無糖紅茶同1杯、フイールドでは麦茶適宜、そんな感じだった。遊びで献立と御膳をアップしてみたけれど、今眺めてみると「結構なご馳走風」に見えてしまう。
 半分は作り置きの御飯とお惣菜で、食事の準備も「お湯が沸く」時間で済んでしまう簡便食事なのだが、そうは見えないようになってしまった。

 一日一食さえ摂取できない育ち盛りの子どもたちも多いと言う現実、手つかずで廃棄される膨大な食品等々、摂取食料にさえ大きな格差がある現代の中では、この一週間の摂取内容さえなんとも贅沢極まる感じになってしまった。
 姥捨てや人知れず氷盤や森の中に消えて行く、と言う様な人々の覚悟の中に次の世代への愛情を感じるのは小生だけだろうか。現在未来を俯瞰して乏しい食料を次世代に譲ると言う厳しい選択は掟では無く「命を続かせる」愛情が無ければ成立しないだろう。
 それでも消える事は無い生きると言う中の「泣くって七業」。


泥水池2と3が涸れている・・・

2019-07-15 | 小人閑居して憮然
 この日もまた「なんでそうなるの!」の水見回りだった。泥水池1には水があるが、その下流部は底が露わだ。上の棚の棚田を泥浚いしていたから水が回ってこないのは一時はあっても、それだけで枯れてしまう事は無かった環境である。水が枯れた原因を突き止めようとしたものの分からなかった。

 疑わしい個所はある。護岸にと設えた丸太の下側に空間があって、経験則から奥に漏水部が隠れている事が多くイモリやモクズガニなどの生物侵食を伴っている。疑ってみても護岸木を外して確認する元気は無く翌日以降に持ち越しとした。
 梅雨時でもあって曇天、数日は小雨でも雨模様の予報だからメダカは死滅してもヤゴやドジョウは生き延びれるだろう。小生としては原因除去の作業を雨を突いてまで行う心算もなく、数日は先延ばしだ。
 水辺の作業から抜け出せない要因としては作業能力が衰えてきた事に加え、構造劣化や経年劣化、はてまた生物的侵食などが考えられるものの、考えてみたところで解決にはならず、徒労と思えても手当てを続けるしか水域の生き物を守る術はない。まあ「戦路は続く~よ、ど~こまでもー」だ。

 そんなことから今季は水辺への手間暇が終わる事無く連鎖して、刈り払いには未だに入れない。適期に刈り払いに入らないと「全草刈り払い」される憂き目に遭うのだ。今まで粛々と選択的刈り払いをしていたエリアが刈り払いされ始め、残し育てていた環境植物や景観植物はもう姿も無くなっている。作業者に「刈り残す」ように伝えても不規則な展開では難しく、環境イメージや植物の選択眼、必要性など包括的な意識や知識が瞬時の動作につながる必要があるからで「刈り払う」作業視点だけでは無理である。
 作業者もかかわるグループ・団体も玉石混交の多様性があるからだ。はっきり言えば「作業動作」だけ行える数が圧倒的だと言う事に尽きよう。

             泥水池2      泥水池3              

ツバメ返しの謎

2019-07-14 | 感じるままの回り道
 曾て経験した事もなく刈ってそうした事もない、未だに何故なのか分からないツバメ返しだった。発端は棚田のある棚で分水池の漏水防止作業や棚田の堤嵩上げを行っている時だった。いやにツバメが飛来する。「巣材の泥でも採りに来たのか…」そう思ったものの地上には下りずに棚田の上を旋回して去って行く。既に巣作りの時期は終わっているから泥は不要である。
 泥を採りに来た時は近くで作業をしても地上に下りてくる。今回はそれもせず泥採りの時の様にカップルだけでなく何時も数匹で時間帯も短い。この時はそれで終わった。

 「ははーん!」と感じ入ったのは棚田の泥浚いの後、植えてある古代米の株に目が向いた時だった。この時「ははーん!」と思ったけれど「あはーん!」ではなかった。既にその域は越えていて「主様!」と腫物扱いらしい小生なのだ。
 これらの株は残り苗を「環境植生」として植えたので20株程度なのだが、その半分の株の葉先が無い。それも綺麗に揃えたように千切れている。
 この様子から「虫の食害」では無い事は一目瞭然だったが、念のため一株毎に点検してもここまで食害する虫は見当たらなかった。泥底にも獣の足跡も無い。

 葉先の無い株のほとんどは植えつけた範囲の外側にある。その傾向を見ただけで「ツバメの仕業だ!」と直感した。だけれども「なんでこうなるのー!」と言うより「なんでこうするのー?」なのだった。巣材ではないし、葉先に虫が集中していたわけでもないだろうし、ましてやサラダ感覚もあり得ない。結局、この行為の理由は不明だ。
 水稲は環境植生なので「被害」と思ってもいないが飛行しながら葉先をついばんでしまう行為は全く「ツバメ返し」としか言いようがないものの確証も無い。

 遠い昔の記憶だがなにかの説明にしだれ柳とツバメのイラストがあった。仮にしだれ柳の葉先をついばみ採る行動だったとすれば水稲の葉先も似たようなものだから符合するか・・・。
 なんやらかんやらの日々、今日も未明に覚醒してしまった。まあ、つらつら考えてもすぐ寝落ちする小生なのだが、寝付きは良い良い、目覚めは早い。早いながらも起きりゃんせ起きりゃんせの布団返し、するのだー小生も。
                     

洞に産卵では無駄骨だ・・・

2019-07-13 | 小人閑居して憮然
 7月も中頃だと言うのにモリアオガエルの産卵があった。それは樹上では無く林接する池の御柱様の祠、いいえ洞の中にである。これでは孵化しても水中に落ちる事が出来ない。「全くもう!」と思いつつ、少しは楽しんで卵塊を移動させた。もう枝や樹皮に付着させる事は叶わず、水辺に適当な植物も無い設えたばかりの池である。

 「仕方がないからお返事書いた。さっきの手紙のご用はなーに」、これでは童謡になって動揺してしまうが「仕方が無いからおタモに入れた」のだ。これで水面に落ちてくれるだろうが心配の種もある。既にアカハライモリが生息している。まあ、そこまで心配しても始まらない。全ては自然界の理に任せるしかないのだ。
 それでもタモ網に入れてしまうのは「お節介」だからである。まあ、つらつら考えてみるに姥捨て山で独り、トンボやカエルしか相手の居ない身ではこのお節介こそに身の置き所があるし社会性が保たれている。
 いくら無駄骨徒労と思えど「役に立った」と妄想するだけで寂しい血潮でも躍動するのだ。それが大事だ高齢者・・・。
         洞に産卵   ➡    タモ網の中で吊るす 

分水池の漏水防止作業

2019-07-13 | 水辺環境の保全
 水見回りで大変な事態に気付いてしまった。大雨ともなれば泥水池が壊滅的被害を受けかねかねない状況だった。それは分水池の「分水」機能を失わせて泥水池に洪水越流破壊を発生させる一歩手前だったのだ。

 泥水池には管径150φの塩ビ管で水を落としている。これ以上の水量になると分水路で沢に放流する仕掛けである。この管に沿い漏水部が発生してしまった。管径で灌ぐ量よりも水がドカ漏れになってしまったのである。これを放置出来るはずもなく早速補修作業に取り掛かる。
 まっこと水商売は繁盛して休む暇もない自転車操業そのままだ。

 管の外周に沿って漏水が発生する原因は恐らく生物由縁の理由からで、モクズガニやサワガニ、イモリなどが穴を穿つ。分水池堤の前衛は土嚢を積み背後は丸太ダムで土嚢の崩れを防いだ、いわゆる重力式なのだ。これだけだと耐久性が無いから堤の幅も広げた。それでも丸太の隙間に入り込んで居住スペースを広げるうちに漏水となってしまう。後は侵食拡大の一途であるから、突発的に顕在化するのがお約束。

 塩ビ管の流入口周囲に土嚢袋を押し込み止水しておいてから丸太ダムの範囲を掘り下げた。出てきた丸太は腐食して痩せ細っているし、外して穴を覗けば明らかに水の通り道がある。そこだけ土砂や土嚢袋を詰め込んでも丸太が痩せてきた以上、水路が変わるだけで漏水は止まらない。結局は丸太を抜きとり土を入れ胴突きで固めた。
 埋設した管の下にある丸太は排除できなかったけれど両側から土を突き固めたので、とりあえずの水の経路は無くなったと思える。
   導水管の左右を掘る     丸太ダムの残骸

 丸太を抜きとった分、土が不足してしまい結局は一輪車で土砂を運び入れた。完了させるには前衛の土嚢袋を外し再度積みなおす手間が必須なのだが、もうヘロヘロヨレヨレのおぼつかない足取りでは帰宅する余裕は残さねばならず、本日も敵前逃亡となった。
 まあ、降雨出水となっても、とりあえずの分水機能は回復したから雨よ何時でも受けて立つ、とはならず「いいかげんにしてくれー!」が本音。刈り払いに入れない。
            土を投入し突き固める    ➡     修復仮り完了

ヤマユリが咲いた!

2019-07-12 | 感じるままの回り道
 庭のヤマユリが開花した。一花つけたのが二本、二花つけたのが一本である。ヤマユリとして小振りなのは分球してしまった鱗片から育て、ようやく開花したからである。同じ球根からの鱗片で育ったのは周囲に20本ほどあるけれど蕾は無い。開花株が増えれば植え直しをし間隔を広げなくてはなるまい。それをするにはまだ数年は必要だろう。

 フイールドのヤマユリは激減して昨年も今年も立ち上がった茎すら確認できていない。開花して目立つ様になれば程なく盗掘されていく。ササユリも激減しているが、それでも今期は10本程度は確認した。そのうち数本は開花中に行方不明になっている。
 残っている株はトレイルから離れ林床の下草刈りを行うエリアなので人目につきにくいと言う環境であるからで、それでも何かの拍子に存在がしれれば時期は関係なく直ちに消え去るだろう。

 庭のヤマユリもササユリも繁殖種子を採種するために移植した球根だけれど播種効果を認識しやすいササユリなどは開花株となれば全て数日のうちに消え、残るのは何も無くなる。血統を絶やさないために採種・播種を継続していても盗掘者のために繁殖させている感しかないのが現状だ。
 野で育てれば盗掘されるし、庭で生きながらえさせても「違うだろ!」感は否めないし、ハムレットの進退窮まる台詞はよーく理解できる。
 まあ、早い話、植物園内のアツモリソウすら消えるご時世なのだ。