立春
2月に入りました。2月4日は『 立春 』です。
この頃になると「暦の上では春だと言うのに寒いですね。」と言う挨拶をよく聞きますが、本当の意味からするとちょっと意味合いが違うようです。
「立春」は、つまり「春が立つ」日です。
この場合の「立つ」とは、「生まれる」「始まる」「初めて気配が感じられる」といった意味ですので、「立春」とは「春が生まれる日」、もっと言えば「この日以降に春の兆しが少しずつ感じられるようになる」という意味ではないでしょうか。
冷静に考えれば、二十四節気では「立春」の前は「大寒」、この期間が一年中で一番寒い頃ですので、すぐに暖かい春になるわけはありません。
「大寒」から「立春」までが寒さのピークで、その峠を越えたので後は暖かくなる日が多くなる、だから「春が気立つ」=「立春」なのです。
「立春」はまた「正月節」と呼ばれるそうです。
旧暦(太陰太陽暦)では「立春」が年の初めだったのです。
ですから、「立春」から数えて88日目を夏に移る目安の「八十八夜」、210日目を稲の開花期と台風の襲来がぶつかる厄日「二百十日」と呼ぶのです。まさに「立春」は一年の始まりの日です。
ちなみに、「立春」の前日を「節分」と言いますが、これは「季節を分ける日」と言う意味。
「立夏」「立秋」「立冬」の前日も「節分」なのですが特にこの日を「節分」として豆まきをするのは、一年の終わりに厄払いをして新しい年に福を呼び込もうとする願いがあるためではないでしょうか。
立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるそうです。
立春はいわば「お正月」、と言うことは節分は「大晦日」と言うことでしょうね。
立春の頃はとても寒いのですから、「暦の上では今日は春」と言うよりも「暦の上では今日はお正月」と言った方が正解、でしょうか?(^^ゞ
立春の頃、雪国東北は未だ深雪の中です。
それでもカレンダーの中に「春」の文字を見つけると、心の中に ほっと灯りがともるような気がするのです。
深雪の中、「立春」の日に雪国の人々は心に「春」を灯して願います、
『春よ、来い!』
「立春」以降、初めて吹く南よりの強い風を「春一番」と呼びます。
四季の教科書―二十四節気からのおくりもの
私たちが何気なく習慣だからやっていること、その一つ一つに意味があるんですよね。
それを知ると、日本という国の素晴らしさが分かってきますね。
節分にはそういう意味があったなんて知りませんでした(>_<)
ただ豆撒きをして、邪気を払う日なのだと思ってましたから・・・。
そして明日は『立春』ですね。春の気配を感じるそんな暦ですね。今月が1年で一番寒い月と言われていますが、この寒さの中にも
少しずつ春の兆しを感じられると なんだか
嬉しくなりますね^^♪
ちなみに昨日スーパーに買い物に行って
花を売るコーナーを見たら、色とりどりのお花が並んでいました。そういうのでも「あ~春になる」って感じますね(^O^)/♪