今頃ですが「コクリコ坂から」を見ることが出来ました。
割と評判良かったから見たかったんだよね~。
個人的な感想としては、悪くなかったですよ。うん、まっすぐで奇をてらうこともなく、
素直で実直ないい作品だったと思います。
思いますが・・・・なんというか、物語、登場人物、すべてにおいてすでに見たことあるって
言うか、新鮮な部分は何一つなく、全部が全部、今までにさんざん語りつくされてきたことの
ある作品・・・って感じ。
主人公2人の実直な性格、周りにいるお調子者の脇役、立派な大人たち・・・・話の
中に二人の関係(兄弟なのか)で悩む・・・などなど。
すべてにおいてわかりやすすぎるし、登場人物もみな正直で裏表なく、善人しか出てこない。
ま、ジブリ作品は基本的に善人しか出てこない映画なんで、安心できていいんだけど、
この作品はずいぶんと深みがないと言うか、一人一人をもっと深く掘り下げても良かったんじゃ
ないかなあとも思う。登場人物が、通り一辺倒の描き方、ステレオタイプの描き方なんで、
安心はするけど、深みが感じられない・・のかな。
ストーリー自体にどんでん返しがあるとか、脚本が斬新で面白いとかではないので、
登場人物の描き方に重点を置いた方がいいと思うんだけどなあ。
ああいうわかりやすいキャラクターにしちゃったらあれ以上掘り下げられないか。
大体、ジブリ作品に出てくる登場人物って全部ステレオタイプだわな。
時代も東京オリンピックの頃だっけ?白黒テレビやオート3綸などの懐かしい映像も
出てくるけど、ここの懐かしモードにはそんなに力を入れてない感じね。
ALWAYSとは違うらしい(笑)
まあ、何度も言うけど、悪くはなかったし、実直でいい作品だとは思うけど、
全体におとなしい印象があるかなあ・・・。
ジブリ作品につきものの「見てる方が恥ずかしくなるクサい演出」は少ないね。監督が
息子さんだからか?主題歌は良かったね。いい曲だ。