大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

扶養家族のその後

2011-04-28 10:31:17 | いきものよもやま話
春は別れの季節です。

昨年の夏、菅平高原からのキャベツにくっついてきたカタツムリを引き取って飼っていると書きました。

当初、菅平直送有機無農薬しかも新鮮な野菜しか食べなかったやつも、ぶつぶつ言いながらもスーパーのブロッコリーやキャベツの外葉とか、秋に拾い集めて冷凍庫にストックした落ち葉とか、線路わきのクサソテツ(コゴミの開いた葉)とかを食べて我が家で冬を越し、立派な成体になりました。

そして昨日、かねてからの心算の通り、里帰りさせました。
いくらなんでも「クール便あけたらカタツムリ」では迷惑だというトシ房の主張により、
奈良萬おりがらみとともに。送付元のまさきさんも、かたつむりってこんなに大きくなるもんなんですねぇと笑いながら快く引き受けてくださいました!

都心には、彼らが還る土がありません。
もしひとりぼっちで寿命を迎えたら、ただ、燃えるごみとして焼却されてしまうだけ。
生まれた土地なら、運がよければ同種に出会って子孫を残せるかもしれません。
よしんば、耕運機に巻き込まれて畑の土になるとしても、カラスに食べられるにしても
生まれ故郷の土に還ることが大事だと思います。

別に愛情を持って育てていたわけでもないのですが
けっこう手がかかる生き物だっただけに、かたつむり君がいない水槽をみるたび、なんだか寂しい気持ちになってしまうのでした。