まずはGleidilega paska! グレージィレーガ パウスカ、復活祭おめでとう、という意味の挨拶です。今日の日曜日、復活祭の日曜日になりこちらでは単なる休日ではない祝日です。
日本の方にはあまり復活祭(英語ではEaster)は馴染みがないものだと思いますが、毎年この時期になにがしかのことを復活祭について書いてきましたので、今回はパスしたいと思います。
その代わり、今日はどういう職場環境で私が日々を過ごしているのかを、少しご紹介してみたいと思います。私は牧師ですので、教会にオフィスがあるのですが、考えてみたら日本の大多数の方には教会そのものがそう馴染みのあるものではないだろうと想像します。教会堂の中には入ったことがない、という人も多いのではないでしょうか?
もちろんヨーロッパ観光などで、名所の由緒ある教会を訪ねる方は多いでしょうが、そういう歴史ある教会と、日々の活動をシコシコとやっている教会とはまたずいぶん違うところがありますので。
始めにお断りしますが、今回は写真を多用します。目で見た方が早い、という部分が相当ありますので。
現在私がオフィスを間借りしているのは、レイキャビクの隣り町のコーパヴォーグルというところにあるHjallakirkjaヒャットラ教会です。閑静な住宅街の真ん中に建っています。
ヒャットラ教会の外観、及び歴史等に関してはこちらも
教会は上階と下階の二階建てです。なぜ「一階、二階」と言わないかというと、丘の斜面に建っているため、教会正面から来た人には教会堂のある上階が「一階」、事務所のある下階側から来た人にはそちらが「一階」になるからです。こういう建築は、アイスランドでは一般住宅などでも頻繁に見られます。
教会堂
上階は教会堂部分と、大きなホール(食事等ができます)がメインで、ホール裏には営業用と言ってもいいくらいの大きさのキッチンが付いています。また教会堂の側には、これもかなり大きな待合室と、もともとは事務室だった着替え用の牧師控え室があります。
エントランスホール
大ホール部分
エントランスホールにトイレふたつ。教会堂聖壇裏には、秘密の部屋のような備品室があり、そこにもトイレがありますが、これは牧師さん専用です。なかなかの妙案です、あそこにトイレがあるというのは。
下階はオフィス部分と集会室部分に大別されます。オフィス部分はハウスキーパー、オルガニストの他、牧師三人のそれぞれのオフィスが並んでいます。面談用の部屋もひとつ。さらにコピー機などのある備品室、記録保管室、トイレ四箇所も。
オフィス部分の廊下
面談室
マイオフィス
オフィス部分と集会室部分の繋ぎ目に、スタッフ用の小さなキッチンがあります。小さいのですが居心地がいいので、いつも誰かしらがへたりこんでいるようです。
居心地の良いキッチン オルガニストさん(左)と新任女性牧師さん
その隣りに上階よりは小ぶりのホールがあり、その先にはさらに小ぶりの教室のような部屋があります。このホールと教室は、若者たちの集いのような日常的な活動に多用されています。上階の大ホールは、もっとフォーマルというか、結婚式やお葬式の後の食事会やお茶会などで使われます。
下階の小ホール
このヒャットラ教会、写真でご覧いただけるようにかなり「ニート」な教会です。ゴミが散乱していたり、トイレが汚かったり、使用した物品が出しっ放しになっていたり、ということはまず絶対にありません。
その理由は簡単至極で、ハウスキーパーのおばちゃんが厳しいのです。なんでも、今いるうら若い女性オルガニストが着任したての頃、キッチンで食べた後食器とかをそのままにしておいてひどく叱られ、涙を流したとか。
私自身最近移ってきましたので、最初はうろんな目で見られましたが、そこは日本人? 使ったものはきちんと返すし、きれいに整理整頓するタチなので、今ではすっかり「お気に入り」に収まっています。(*^^*)
事務用品が保管してある備品室なども特筆もんです。まるでデパートの文具売り場のよう。ほとんどなんでもあります。すごいのは鉛筆が収納してある引き出しを開けると、すべての鉛筆がきちんと削られてお休みされているのです! ちょっとコワイかも...
その割にはコピー機は安物で、コピーされた紙が少し丸まって出てきます。オルガニストさんは「演奏の時に楽譜が見づらい」と文句を言っていますし、私もカラーコピー機がいいなあ、と思っているので、ふたりで結託して上等なカラーコピー機を要求しよう、ということになっています。
間借り人の身としてはかなり以後地の良い教会です。ちょっと上階のキッチンにある冷凍庫が小さいかも。もう少し大きい方が私の私物を保管する上でありがたいのですが...(^-^; (自宅の冷蔵庫の冷凍室が小さいので)
下階の方が日常の使用部分なのですが、私には変な癖があり、自分の家(教会は実際はそうではないのですが)は隅から隅まで活用したいのです。そのため、トイレはいつも上階のトイレを使います。特に車イスの方が利用できるトイレは広くて落ち着きますので。
というのが、私の日常的な職場環境です。もっとも私はあっちの教会、こっちの教会を定期的に使う性格の職務に着いていますので、毎日このヒャットラ教会にいるわけではありません。
教会には外観とは別に「使い勝手」というものがあります。車と同じですね。いいように見えて、実際は使いにくい教会もあります。ですがこのヒャットラ教会は使い勝手がいいです。この先しばらくはここでお世話になるでしょう。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
日本の方にはあまり復活祭(英語ではEaster)は馴染みがないものだと思いますが、毎年この時期になにがしかのことを復活祭について書いてきましたので、今回はパスしたいと思います。
その代わり、今日はどういう職場環境で私が日々を過ごしているのかを、少しご紹介してみたいと思います。私は牧師ですので、教会にオフィスがあるのですが、考えてみたら日本の大多数の方には教会そのものがそう馴染みのあるものではないだろうと想像します。教会堂の中には入ったことがない、という人も多いのではないでしょうか?
もちろんヨーロッパ観光などで、名所の由緒ある教会を訪ねる方は多いでしょうが、そういう歴史ある教会と、日々の活動をシコシコとやっている教会とはまたずいぶん違うところがありますので。
始めにお断りしますが、今回は写真を多用します。目で見た方が早い、という部分が相当ありますので。
現在私がオフィスを間借りしているのは、レイキャビクの隣り町のコーパヴォーグルというところにあるHjallakirkjaヒャットラ教会です。閑静な住宅街の真ん中に建っています。
ヒャットラ教会の外観、及び歴史等に関してはこちらも
教会は上階と下階の二階建てです。なぜ「一階、二階」と言わないかというと、丘の斜面に建っているため、教会正面から来た人には教会堂のある上階が「一階」、事務所のある下階側から来た人にはそちらが「一階」になるからです。こういう建築は、アイスランドでは一般住宅などでも頻繁に見られます。
教会堂
上階は教会堂部分と、大きなホール(食事等ができます)がメインで、ホール裏には営業用と言ってもいいくらいの大きさのキッチンが付いています。また教会堂の側には、これもかなり大きな待合室と、もともとは事務室だった着替え用の牧師控え室があります。
エントランスホール
大ホール部分
エントランスホールにトイレふたつ。教会堂聖壇裏には、秘密の部屋のような備品室があり、そこにもトイレがありますが、これは牧師さん専用です。なかなかの妙案です、あそこにトイレがあるというのは。
下階はオフィス部分と集会室部分に大別されます。オフィス部分はハウスキーパー、オルガニストの他、牧師三人のそれぞれのオフィスが並んでいます。面談用の部屋もひとつ。さらにコピー機などのある備品室、記録保管室、トイレ四箇所も。
オフィス部分の廊下
面談室
マイオフィス
オフィス部分と集会室部分の繋ぎ目に、スタッフ用の小さなキッチンがあります。小さいのですが居心地がいいので、いつも誰かしらがへたりこんでいるようです。
居心地の良いキッチン オルガニストさん(左)と新任女性牧師さん
その隣りに上階よりは小ぶりのホールがあり、その先にはさらに小ぶりの教室のような部屋があります。このホールと教室は、若者たちの集いのような日常的な活動に多用されています。上階の大ホールは、もっとフォーマルというか、結婚式やお葬式の後の食事会やお茶会などで使われます。
下階の小ホール
このヒャットラ教会、写真でご覧いただけるようにかなり「ニート」な教会です。ゴミが散乱していたり、トイレが汚かったり、使用した物品が出しっ放しになっていたり、ということはまず絶対にありません。
その理由は簡単至極で、ハウスキーパーのおばちゃんが厳しいのです。なんでも、今いるうら若い女性オルガニストが着任したての頃、キッチンで食べた後食器とかをそのままにしておいてひどく叱られ、涙を流したとか。
私自身最近移ってきましたので、最初はうろんな目で見られましたが、そこは日本人? 使ったものはきちんと返すし、きれいに整理整頓するタチなので、今ではすっかり「お気に入り」に収まっています。(*^^*)
事務用品が保管してある備品室なども特筆もんです。まるでデパートの文具売り場のよう。ほとんどなんでもあります。すごいのは鉛筆が収納してある引き出しを開けると、すべての鉛筆がきちんと削られてお休みされているのです! ちょっとコワイかも...
その割にはコピー機は安物で、コピーされた紙が少し丸まって出てきます。オルガニストさんは「演奏の時に楽譜が見づらい」と文句を言っていますし、私もカラーコピー機がいいなあ、と思っているので、ふたりで結託して上等なカラーコピー機を要求しよう、ということになっています。
間借り人の身としてはかなり以後地の良い教会です。ちょっと上階のキッチンにある冷凍庫が小さいかも。もう少し大きい方が私の私物を保管する上でありがたいのですが...(^-^; (自宅の冷蔵庫の冷凍室が小さいので)
下階の方が日常の使用部分なのですが、私には変な癖があり、自分の家(教会は実際はそうではないのですが)は隅から隅まで活用したいのです。そのため、トイレはいつも上階のトイレを使います。特に車イスの方が利用できるトイレは広くて落ち着きますので。
というのが、私の日常的な職場環境です。もっとも私はあっちの教会、こっちの教会を定期的に使う性格の職務に着いていますので、毎日このヒャットラ教会にいるわけではありません。
教会には外観とは別に「使い勝手」というものがあります。車と同じですね。いいように見えて、実際は使いにくい教会もあります。ですがこのヒャットラ教会は使い勝手がいいです。この先しばらくはここでお世話になるでしょう。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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