積雪量のピーク
北海道の積雪のピークは2月の後半である。その後は、積雪量がどんどん減っていく。今日は2月の初めなので、そろそろ積雪量のピークに近づいている。
このところ、毎日、雪が降っている。朝、仕事前にいつものように除雪機を動かして道路の脇や空いている場所にどんどん投雪していると、雪山の壁が高くなってきている。高いところでは自分が上を見上げるくらいの高さでそびえたっている。
最低気温はマイナス5から8度くらいなので新しく降る雪は軽くてサラサラだ。
島民は、こんなに雪が降るのは何十年に一度だと言っている。
10年ぶりに来た自分も「前はこんなに降っていなかった」と思う。ちょっとだけ幸せを感じています。
冬季オリンピック
さて、オリンピックが始まったが、北京のスキー会場は-26度と恐ろしく寒いが、雪がほとんど降らないのでコースはすべて人工雪で作っている。天然雪と違う人工雪はスポーツにどう影響するのだろう。
朝日新聞 1月29日 人工雪のリスク 選手に環境に
内容を簡単に紹介します。
人工雪と天然雪の大きな違いは氷の比率だ。
人工雪では30%に対して天然雪では10%で、人工雪はざらざらした固まりで硬い。それで転んだ場合大きなけがにつながりやすい。
フリースタイルのスキーやスノーボード種目では、最低でも1メーターの固まった雪を必要とし、ジャンプでは地面から最低でも30センチ以上の雪が必要であり、この雪質が変わったら、最悪の場合は命を落とす可能性もあるという。
女子フリースタイルの元オリンピック英国代表ローラドナルドソン氏は「スーパーパイプの大会で人工雪に頼った場合、壁や地面は固い氷になってしまう。選手にとってはかなり危険で、実際に亡くなったケースもある」と証言している。
環境面でも人工雪には大量の水が必要で、さらにとけにくくするため、農薬を混ぜているらしい。だから環境にも悪影響をおよぼすそうだ。この記事に続いて次のヤフーニュースの記事を紹介する。
選手も恐れている人工雪
スノーボード女子スロープスタイルで五輪3連覇を目指す米国スノーボード女子スロープスタイルで五輪3連覇を目指す米国のジェイミー・アンダーソンは2日、北京冬季五輪のコースは「防弾の氷」のようだと表現し、人工雪の上を滑走するのが「怖くなった」と不安を示した。
さらに加えて日本のスノーボードの女子選手が転倒して脊椎を損傷し帰国するというニュースも飛び込んできた。
このように、いくら寒いところでも雪が降らなければスノボとかフリースタイルのスキーはしない方がいいと誰でも思う。
早々と脊椎損傷患者が出てしまうなんて、とんでもないことだ。
それでは、世界中で天然雪が大量に降って安全に冬季オリンピックを開催できる場所はどこなのだろう?
冬季オリンピック 候補地は札幌だけ(ただし今世紀末)
冬季五輪の開催都市は今年の北京を含め21になるが、各国が温暖化ガスの排出量を劇的に減らさない限り、今世紀末には「雪上競技の公正かつ安全な実施ができそうな」都市は札幌だけになるという。
札幌がダメなら「冬季五輪」はいずれ開催できなくなる NEWS WEEk日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/02/post-97991.php
今世紀末になっても、世界の中で、札幌そして北海道は地政学的に大量の降雪が見込まれる特別な場所であるとお墨付きを頂いているのです。
今、自分は、そこでパウダースノーと共に生きていることを誇らしく思っています。