道東を発見する旅 第3の人生

新人の挨拶、梅雨、安心感

新人による挨拶

毎月、月初めは、朝礼の後で新入職員が挨拶することになっている。一昨日、月曜日の朝礼の後で、新しく入職した医師、看護師さん、薬剤師さんや技師さんなどが代わる代わる挨拶した。ある人は、「この病院の一員になれたことがとても幸せです。これからも頑張ります」と初々しくてフレッシュな挨拶をしていた。それを見るだけでも有り難く感じた。全員の挨拶が終わり、これで終わりかなと思ったら、突然、病院長が出てきてマイクを握った。

新病院の話では、4階から9階まで吹き抜けの立派な礼拝所がチャーチとなるそうだ。そして、病棟の横に出来た小さな礼拝所をチャペルと呼ぶらしい。それと共に、牧師さんが所属している伝導部が、宣教部(だったと思う)と名前を変えて、3人の牧師さんが我々の病院に加わることになったという内容だった。

牧師さんの挨拶

それでは、という院長のかけ声で、3人の男性が前に出た。年配の方、若い2人の3人である。3人とも、ほほえみを浮かべて簡単に挨拶された。皆、穏やかで優しそうだ。何があっても、すべてを許してくれるような優しそうな雰囲気である。職業上、怒るわけにはいかないので自然と柔和な表情になるのだろう。自分は牧師さんの、そんな表情や雰囲気が好きだ。

まだ、牧師さんと個人的に話したことはない。これからも、自分から話しかけることもないだろうと思うので、会話することがないかもしれない。だけど、朝礼の時に牧師さんの姿を見ると、何となく安心するのは自分だけではないと思う。存在するだけで安心感を与えられるのは、とても素晴らしいことだ。

牧師さんの給料

下世話な話だが、一度に3人も増えて5人にもなったら人件費はどうなるのだろう。病院で出しているのかどうかも知らないが、気になったので、「牧師さんの給料」とグーグルで検索した。年収276万とかいう数字が出てきた。そして、どこかの牧師さんが自分のブログに書いていたが、ホントにつましい生活をしておられるようだ。

昨日の朝は、早速若い牧師さんがチャペルの入口に立って、おはようございますと挨拶をされていた。何となく有り難い気分になった。

梅雨本番と島の思い出

昨日はよく雨が降っていた。じめじめして梅雨のまっただ中である。北海道では梅雨がないので、今頃、島は短い夏の真っ盛りだ。島民は1日じゅう漁に出たり畑仕事をしたりして、真っ黒に日焼けしている。そして夏のイベントが始まる季節である。

先週の週末は、自分が住んでいた離島で、めん羊祭りという観光客を呼び込む一大イベントが開催されていた。去年のお祭りでは、港で開催されたバーベキュー大会に行って、島の人と会話しながら採れたてのウニなどの海産物や羊肉などを食べていたのだ。楽しかったけど、大阪に戻ったら梅雨の不快さに耐えられるだろうか、なんて考えていた。

島での毎日は、戦場みたいなもので、いつも漠然とした不安を抱えていたが、島民には、今の自分が牧師さんに感じるような安心感を与える事が出来ていたようである。その確信があったからこそ、2年半、診療所での勤務を全うする事が出来たのだと思う。

今年の7月は、大阪で梅雨のじめじめした時期を過ごしているが、不快感以上に自宅に住み家族と一緒にご飯を食べて仕事に通えるという幸せを実感している。
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