みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

ジャズフルートのジェレミー・ステイグさんの

2009-01-21 00:06:46 | Weblog
絵本出版記念パーティが横浜のジャズライブハウスで行なわれそれに誘われ行く。なぜにジェレミーさんが絵本なんか出版するのか私自身もちょっと「?」だったが、彼のお父さんが映画「シュレック」の原作者と聞き納得する(本人に聞くとそれはあんまり関係ないとは言っていたが)。
ジェレミーさんといえば、私がクラシックのフルート奏者以外でもっとも尊敬するアーティストの一人。彼がビル・エバンスと共演した1969年録音の「what's new」はジャズの名盤中の名盤。私はこれでフルートの楽器としての可能性の何たるかを生まれて初めて知った音源だ。ある意味私の人生を変えた録音でもあった。その名盤を残したジェレミーさんと出会い、今夜は彼と一緒に演奏もした。
別にピアニストがいるわけでもなくベースがいるわけでもなく演奏するのは私とジェレミーさんのフルート2本のみ。
「キーを決めて演奏しましょうか?」と私が水を向けると「いやキーなんか決めるのよそう」という答え。完全フリーの二人の共演になったが、音と音で対話するこれぞ音楽!というハッピーな時間でもあった。
先週もあるジャズのライブハウスで初めて顔を合わせたピアニストと即興演奏を何曲も楽しんだが(いきなり飛び入りで演奏させられた!ハハハハ)、今年は昨年とは違い演奏にもっと時間を使えと言われているような気がする。やはり、私は演奏している時がベストなのかもしれない。
今、毎週土曜日渋谷の恵比須で行なっている生涯教育の講座でも演奏はしているが、これとはまた違う意味での楽しさだ(こちらは講議がメインなので演奏は付け足しのようなものだから)。
私の場合、毎年1月に起こることがほぼ一年を決めてきたので(昨年は1月にフルムスのコンサートがあり、それがほぼ一年間の私の活動の中心になっていったように)今年はやはり演奏の年になるような予感(笑)。