一昨日の22日は44回目の結婚記念日。
まあ、それはそれで毎年やってくることだし、もうすぐ金婚式かナぐらいの感慨しかないのだが、問題はそこではなく、今朝のこと。
昨日東京からの帰りが小田急線の人身事故などがあって遅くなり自宅のある別荘地の入り口に到着したのが夜中の1時頃。
「この時間だときっと何か出るナ(別にお化けではなく)」と思いつつ運転していると前をノンビリと横切ったのはタヌキくん。
いつもこの辺りで「出る」んだよなと思っていたら案の定出た〜(ハハハ)。
きっとこの辺が彼(?彼女か?)お住まいなのだろう。
「鹿じゃないだけまだマシか」と思ってそのタヌキくんの横断をやり過ごして帰宅。
それから入浴したりしたものだから就寝は2時。
なので今日の朝、通常起きる時間には起きられずにいると「ヤマネコ〜」と呼ぶ恵子の声で目が覚める。
なんだもう朝か、朝食の用意が遅れたナ、やばい早く作らなきゃ….とやおら起き上がる。
すると、「これだけしかできなかった」と恵子がテーブルの上にある白い皿を2つ指差す。
そこにはなんとスライスされたトマトが!
え?これどうしたの?と聞くまでもなく彼女がやったに決まっている(他に誰がやると言うのだ)。
でも、どうやったの?と聞かずにはいられない。
うん、左手で。
右手はどうしたの?使ったの?
うん、右手はちょっと添えて左手で包丁使った。
そうか。
ここまでできるようになったか…。
感無量というよりは、必死に料理をしようという気持の前向きさにちょっと感動した。
食べる時、ほんのちょっとだけトマトの下の方がつながってるナとか思ったけど、そんなこと彼女に言うわけない(というか、「言えるか!」)。
嬉しくて、短歌集まで出している恵子の前で素人の私が一首ヒネった(私は、ほとんど短歌なんて作ったことのないド素人だ)。
「包丁が 使えたと喜ぶ やまねこさん 昨日の狸 やってくれたね」
ハハハ、…お後がよろしいようで、となるような恥ずかしい出来だが、恵子は笑っていた(そりゃそうだ、笑うしかないだろう)。
昨日東京で会った友人にその歌をメールで送ると早速歌が返ってきた(妊婦のくせに返歌早いナ)。
「妻からの左手の愛情、初夏のトマトによせて」
なんか、こっちの方がウマい(座布団3枚!)
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