マルベリーパイは、日本人にとってあまり馴染みのないパイ。
マルベリーとは桑の実のこと。
ラズベリーだって日本語にすればキイチゴだ。
何でも横文字にすると途端にグレードが上がるような気がする(だけだと思うんだけどネ…)。
今が旬の桑の実をもいでジャムを作り(白砂糖は使わず黒砂糖のみで甘みをつけた)この実と一緒にフィリングにしたパイを焼いて今日地域の認知症カフェに持っていった。
ホール全部切り分けても20人分にもならないので食べられない人もでたけれど、滅多に口にすることのない食べ物なので概ね好評(まあ、中にはあまり味にも存在自体にも関心のないご仁もいたけれど…笑)。
高齢者の多いこの認知症カフェでもほとんどの人が「初めての味」だったという。
そりゃそうだ。
最近みんなあまり桑の実なんて食べないものネ(ヘタが堅いのでこれを取るのがけっこうひと苦労)。
イチジクのように小さい種子のザリザリ感はあるけれどもこの感じが好きな人も多い(もちろん、まったく逆にこの感触が「キライ!」という人だっている)。
梅雨前から梅雨にかけてが桑の実の旬だが、桑の実が終わる頃にブルーベリーが採れ始める(ブルーベリーの実はまだ色づいていない)。
桑の実もブルーベリーも目に良いとされるアントシアニンが多い食物だが、桑の実の方がブルーベリーよりもはるかにアントシアニンの量は多いそうだ。
まあ、だから「目に良い」ということになるのだろうが、どれぐらいアントシアニンを食べればはっきりと「目に良い」と言えるのか。
私もそこまではわからない(一般に言われる「身体に良い」という食べ物も「じゃあ、どれぐらい食べれば良いの?」という疑問はいつも残る)。
桑の実を採っているとまたたくまに指先が紫色に変色してしまう。
きっとこれが成分の目安なのだろう。
とはいえ、爪の間まで色がつき洗ってもおちないのにはちょっと閉口する(それだけ強い成分ということなのか…ナ)。
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