みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

ある音楽業界団体から届いたメールにちょっと心がゆれた

2017-04-18 09:21:39 | Weblog

そのメールは今年3月に亡くなった大先輩ミュージシャン(というより元GSの芸能人としても超メジャーな方)M.Kさんを偲ぶ会が5月の連休中に都内のホテルであるというお知らせだったのだが、連休中に伊豆と都内の往復なぞ狂喜の沙汰なので99%出かけることはないと思ったものの、その会の発起人や関係者の名前が気になって「もしあの人が来るなら….」と1%の心がザワついた(行きたい気持も少しはあるんだな...フフフ)。

会の発起人には日本の音楽芸能界の超有名人たちが名前を連ねているが、私が気になったのは主催する音楽プロダクションやレコードメーカーの中にあの人の経営する事務所の名前がないだろうかということ。

結局それは発見できなかったが、「あの人はきっと来るナ」という予感は残った。

だって、こうした関係者の中でも一番 M.Kさんに親しかったのは「あの人」に違いないからだ(しかも、あの人は、こうした集まりで「芸能界のドン」のようにふるまうことが大好きな人でもある)。

生前のM.Kさんとあの人と私の3人。

あの人の自宅で何回か夜通しお酒を飲んだこともあった。

私が一番年下。

でも、私もそれなりにキャリアはあったので共通の友人もいたし、なによりも音楽業界、芸能業界というのは本当に狭い世界。

噂話しには事欠かない。

そんなウサワを酒の肴にしつつもすぐに哲学っぽい話しになってしまうのがこの人たちとの酒宴の面白いところだった(「あの人」は慶応大学出身の自称「昔の文学少女」、だ)。

今回の会も他の参加者には興味はないが、「あの人」が来るなら会いに行きたいという思いが少しある。

「あの人」と、何か昔の恋人のような持って回った言い方をしているが、ある意味そんな風に思われても仕方のないほど親密だったことは確かな人だ(もちろん、実際につきあったわけではないが)。

私よりは年上のオバサン。

だから、私は彼女の「カバン持ち」のように彼女の世話役になることも多かった(本当に酒癖の悪い人で私が彼女を無理矢理タクシーに押し込みかついで家まで連れ帰ったことも一度や二度ではない)。

ただでさえ派手な音楽芸能業界でも、私は「あの人」ほど派手な人を見たことがない(ファッションがハデというわけではなくその存在自体が超目立つ人なのだ)。

街を歩いているとすれ違う人たちは「絶対」と言って良いほど振り返る。

しかも、お尻よりも下までたれ下がる髪の長さにも圧倒される、明らかに「堅気」ではない(笑)とわかるご仁だ。

今はもうおばあちゃんと呼ばれてもおかしくないぐらいの年令のはずだが(ここ何年も会ってはいないが)きっと相変わらず「ハデなんだろうナ」と想像する(そういう意味では会うのは怖いが、回りが音楽芸能業界人ばかりのところでは別にどうってことはないかも....)。

自分が芸能人だったことは一度もないし、芸能人だと思ったことも一度もないが、十代の頃からそういう音楽芸能業界の中で生きてきたことだけは確かなので、最近はこうした音楽家の「訃報」に接するたびに(自分の過去を)振り返ったりする(私のキャリアは、十代の終わり頃ある有名な音楽家の付き人から始まったわけだし...ナ)。

きっと連休直前まで(行こうか行くまいか)心がゆれるんだろうナ、ハハハ。


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